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シゲチャンランド (9月25日追記)

2012年09月25日 00時06分18秒 | つれづれ日録
(承前)

 前の記事から20日以上、間隔が開いてしまった。

 こんどの津別行きの目的は、以前記したとおり、9月末で北海道北見バスに移管される津別町営バスに乗ることと、津別町相生にある「シゲチャンランド」へ行くことであった。

 さて、シゲチャンランドは、道東のアートを語るには外せないところだと思う。
 思うのだが、要するにどういうところなんだ!? と尋ねられると、どうやって答えていいのか、むずかしい。

 美術館、ギャラリーといえばいえるような気もするし、違うような気もする。

「シゲチャンランド」は「シゲチャンランド」なのだ! としか言いようがないような気もする。


 


 いや、そりゃね、わたしだっていちおう、文章をなりわいとしているから、それっぽく説明はできますよ。

 津別出身の大西重成さんは、上京後、ニューヨーク滞在などを経てイラストレーターとしてデビューし、売れっ子として働いていたが、立体作品などを収納する施設の建設を、ある雑誌の記事などをヒントに思い立ち、土地を故郷に近い牧場跡に求めてコツコツと改修、50歳を機に「シゲチャンランド」としてオープンさせた。

 入場料は700円。大型バスは駐車できず。水、木、金曜と冬場は休み。
 中には「イヤー」「アイ」「ボーン」など人間の部位の名がついた小屋がいくつもあり、中には大西さんの作品(ほとんど立体)が並んでいる。
 流木を素材にしたり、瓶の王冠などの廃品を活用したりした、ポップで楽しいものが多い。(この1文は25日昼追記)




 …ってとこなんでしょうけどね。
 
 でも、それは
「正確」
な記述なのかもしれないけど、なんか、ちがうんだよな。

 このランドに来ると、もう、すっかり脱力してしまう。
 妙に楽しい。
 「妙」としか、言いようがない。

 心のどこかに、おりのようにたまったイライラとかモヤモヤは、どこかに消えてなくなって
「ま、いっか~」
という気分になってくる。

 いや、まあ、そのへん、人によるかもしれませんが、自分にとっては、そんなところです。 




 だってね~、こういうの見てると、意味とか解釈とか、もうね、どうだっていいじゃないですか。

 もう、へなへなとひざからくずおれて、そして、笑っちゃうしかない。




 それでも、ちょっとだけ理屈っぽいことを書いておくと、こういう精神でいると、争いごととかなくなっちゃうんじゃないかな。
 目を引きつらせて自分の主張をしたりしてるの、ばからしくなってくるもんね。




 というわけで、一度は訪れることをおすすめします。
 こんな美術もアリか、と思うことうけあいです。



□シゲチャンランド http://www9.plala.or.jp/wl-garden/shigechanland/


・津別町営バス「相生線」の終点「相生」から約2.1キロ、徒歩26分
・同線「小川商店前」からだと約1.6キロ、徒歩20分
(同バスは、2012年10月から北海道北見バスに移管の予定)




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