北海道美術ネット別館

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2017年3月27~30日は計8カ所

2017年03月31日 07時08分09秒 | つれづれ日録
 27日(月)

 カフェエスキスで鈴木麻衣子展『となりのくまたち』。
 今回は絵皿の展示だった。

 円山公園駅そばの古本屋「らくだや」の前を通りかかって、ワゴンにあった50円均一の『はじめにイメージありき』(木村重信、岩波新書)と『思考の整理学』(外山滋比古、ちくま文庫)を買う。
 店内に入ったら、おもしろそうな文庫本が多く、伊藤整『裁判』上下(旺文社文庫)とジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『あまたの星、宝冠のごとく』(ハヤカワ文庫)も買ってしまう。

(いつ読むのだろう…)


 道新ぎゃらりーで皆響かいきょう展」を見る。
 現展北海道支部のOB有志による6人展。もはや支部としては活動していない。かつて支部長として活動を引っ張っていた村上豊さんによく似た画風の絵を目にして、なんとも複雑な気持ちになった。



 28日(火)

 体調が思わしくなく、早めに帰宅。



 29日(水)

 依然としておなかの調子が悪い。
 出勤前に、家の近くの診療所に立ち寄る。

 といいつつ
小原道城書道美術館(辻本史邑 し ゆう書展)→
自由空間(西澤宏生個展)→
500m美術館→
さいとうギャラリー
の4カ所。

 小原道城書道美術館は、スピーカーから作品解説の声が響いて、気が散って鑑賞に集中できない。
 書家は関西書壇の中興の祖。漢字の多字数書に、安定かつ多彩な書風をみせる。
 31日まで。

 西澤さんは新道展のベテラン会員。
 とくに風景画は青が多く用いられ、この画家のセザンヌへの傾倒をうかがわせる。
 「厚岸の春」という大作があったが、これは「厚田の春」ではないのかな?

 ほかに「牛帰る」「晩秋の屯田団地」「石狩河口廃船図」「道庁初冬」「かんのんさま」「積丹の夏」「赤い魚(A)」「赤い魚(B)」。題のない作品が3点(うち2点が裸婦像、1点が手稲山を描いた風景)。
 4月1日まで。

 自由空間は、中央バスの札幌ターミナル地下。


 500m美術館は、サラリーマンがテーマということで、目の付けどころは良いと思ったけど、そのテーマでこういう作品構成になるというのが、どうもピンとこなかった。
 たとえば、昼食の写真を並べてはってあった一角があったけれど、どうして「働く人」→「ランチ」なんだろう。べつにサラリーマン以外でもお昼は食べるだろう。さっぱりわからない。

 まあ、しろうとがキュレーティングやってるらしいだから、あんまし批判しないほうがいいか。
 本職のキュレーターでも、しろうとみたいな展覧会やってる人だっているし。

 「労働」は社会や人生の大事な要素だが、べつにどうしてもアートで表現しなくてはならないということもないと思う。というのは、アートを見ているときぐらいは、仕事のことを忘れたいというのも一理あるからだ。
 しかし、取り上げるなら、きちんと腰を据えて表現してほしい。労働者は一日の半分以上を仕事にささげているのだ。
 漫画では、サラリーマンをきちんと描いている作品がいくつもあるが、それ以外のジャンルは弱いよなあというのが、率直な感想。


 さいとうギャラリーの「若林洋子展~ココロの宇宙にあそぶ」。
 モデリングペーストを駆使して画面に凹凸をつけた「ロマンチック貝道」シリーズがちょいとおしゃれ。「マジックミラー」シリーズは明暗で表面に凹凸があるように見せかける。
 2日まで。



 30日(木)

 石の蔵ぎゃらりぃ はやしへ工藤ちえ奈作陶展「ぺんぎんのかたち」を見に行く。
 ペンギンがたくさんいるところを見たかったのだ。
 これは別項。
 4日まで。

 2カ所目はギャラリー大通美術館で坂元輝行さんの絵画展。
 全道展会員の山下脩馬さんにお会いし、全道展の会報をいただく。山下さんが執筆した、戦争直後の小樽の昔話がおもしろい。


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