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平原社が韓国の美術団体と提携

2006年05月02日 00時26分00秒 | 新聞などのニュースから
 北海道新聞の5月1日夕刊の全道版に写真つきで大きく出ていたので、ごらんになった方も多いと思います。
 【帯広】十勝を代表する美術団体・平原社美術協会(滝川秀敏会長、110人)と、韓国中部の堤川(ゼチョン)市の美術協会が本年度から相互訪問して交流する。24日から平原社の4人が会員の作品16点を持って堤川市を訪問。25日から30日まで同市で開かれる「第14回堤川美術協会展・堤川-帯広韓日美術交流展」で展示される。
(中略)
 堤川美術協会が昨年夏、交流があった北星学園短期大学(札幌)生活創造学科の小林令明(のりあき)教授に「日本の美術団体と交流したい」と申し出た。小林教授は、堤川市(人口約15万人)と規模が近い帯広市(同約17万人)にあって、昨年で創立80年と歴史もある平原社に打診、平原社は「会員相互の研さんの場になる」と受け入れた。

 平原社の訪問は交流の第1弾。現地では交流会も開かれ、会員同士が友好を深める。また、来年7月には堤川美術協会のメンバーが作品を持って帯広を訪れ、作品は「第82回平原社展」で展示する。(後略)


 話はそれるかもしれませんが、道内の美術家って、タイヘンだなあと思うのは、全道規模の公募展のほかに、それぞれの地方にも公募展があることで、人によっては、全国-全道-道内各地方と、3つの団体に所属していることです。
 なにせ北海道は面積、人口とも、他の府県よりは大きいですから。
 函館には赤光社と道南美術協会、旭川には純生展と新ロマン派協会、釧路には釧路美術協会、北見にはオホーツク美術協会…と、それぞれの地方で、やっぱり会員-会友-一般公募という階梯をそなえた団体が活動しているのです。
(札幌のみ、という団体はない。東京のみという全国公募展がないのと似ている)
 筆者は平原社の事情はくわしく知りませんが、それらの地方公募展は一般的に、若い層の出品が少なく、組織の高齢化が悩みの種だと聞いています。
 今回のニュースは、地元の団体に興味のない美術愛好家をひきつける役割を果たすのかもしれません。

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