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2012年1月9~11日(その4) 仙台から気仙沼へ

2012年01月12日 23時44分38秒 | つれづれ日録
(承前)

 仙台は、今回、通過するだけになった。

 時間的余裕があれば、メディアテークなども見たかったが、やむをえない。
 駅を出て、高速バス乗り場へと向かう。 

 気仙沼行きのバス乗り場は意外と遠かった。
 長い列ができている上に、駅前が始発ではないという。



 なんとか、最後列の窓際に座った。
 しかしここは、照明が暗く、本を読むのもひと苦労であった。
 読んでいるフローベルは、後註の活字が非常に小さいのである。

 夜の長距離バスというのは、なんだかやるせない気分になるものである。
 1列が4人がけだから、いっそう気分がさえなくなるのかもしれない。
 しかも、隣の席に荷物を置いたりして、「おれのとなりには座るなオーラ」を発している人が多い。

 何度か舟をこぎ、およそ2時間後、ようやく気仙沼駅前で降車した。



 ここからタクシーに乗ればいいのに、やはり歩いてホテルまで行った。
 駅周辺は、古い町並みで、夜のためかみな閉まっている。
 小さなスーパーマーケットはあったが、コンビニエンスストアは全くない。
 菓子屋、金物屋、海産物問屋、魚屋、さらには「麹屋」などもある。ほとんどすべて、小さな商店である。



 昭和40年代のロケが今すぐにできそうな街並みに思われた。
 唯一、人の気配があったのは、学習塾の前に、子を迎えに来ていた親の車が5、6台並んでいたところであった。

 さすがにつかれてきて、気仙沼信用金庫本店の前で転んでしまった。

 気がつくと、津波にやられて1階がそっくり無い金物屋や商店がある。
 港に近づくにつれ、被害の大きさが分かった。

 ホテルに着いたのは8時半ごろ。
 JNN(TBS系列)の三陸臨時支局がホテル内に置かれているらしい。
 3階の数室がJNNに借り上げられている。

 自分の部屋の入り口のすぐ横の壁にひび割れがあって、ギョッとする。

 館内の食堂はラストオーダーが9時。気がついたときには、もうまにあわない。

 崖の下には、復興屋台があって、そこに行くことも考えたが、酔って坂を上ってくるのもめんどうだ。

 温泉に入って、自動販売機でビールを買い、部屋で飲みながらブログをアップし、寝た。 

 ちなみに、部屋は和室。
 掛け布団がちょっと短かった。
 大浴場は、大きな浴槽ひとつと、露天風呂、サウナという、シンプルなつくりだったが、お湯は良かった。




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