(承前)
仙台は、今回、通過するだけになった。
時間的余裕があれば、メディアテークなども見たかったが、やむをえない。
駅を出て、高速バス乗り場へと向かう。
気仙沼行きのバス乗り場は意外と遠かった。
長い列ができている上に、駅前が始発ではないという。
なんとか、最後列の窓際に座った。
しかしここは、照明が暗く、本を読むのもひと苦労であった。
読んでいるフローベルは、後註の活字が非常に小さいのである。
夜の長距離バスというのは、なんだかやるせない気分になるものである。
1列が4人がけだから、いっそう気分がさえなくなるのかもしれない。
しかも、隣の席に荷物を置いたりして、「おれのとなりには座るなオーラ」を発している人が多い。
何度か舟をこぎ、およそ2時間後、ようやく気仙沼駅前で降車した。
ここからタクシーに乗ればいいのに、やはり歩いてホテルまで行った。
駅周辺は、古い町並みで、夜のためかみな閉まっている。
小さなスーパーマーケットはあったが、コンビニエンスストアは全くない。
菓子屋、金物屋、海産物問屋、魚屋、さらには「麹屋」などもある。ほとんどすべて、小さな商店である。
昭和40年代のロケが今すぐにできそうな街並みに思われた。
唯一、人の気配があったのは、学習塾の前に、子を迎えに来ていた親の車が5、6台並んでいたところであった。
さすがにつかれてきて、気仙沼信用金庫本店の前で転んでしまった。
気がつくと、津波にやられて1階がそっくり無い金物屋や商店がある。
港に近づくにつれ、被害の大きさが分かった。
ホテルに着いたのは8時半ごろ。
JNN(TBS系列)の三陸臨時支局がホテル内に置かれているらしい。
3階の数室がJNNに借り上げられている。
自分の部屋の入り口のすぐ横の壁にひび割れがあって、ギョッとする。
館内の食堂はラストオーダーが9時。気がついたときには、もうまにあわない。
崖の下には、復興屋台があって、そこに行くことも考えたが、酔って坂を上ってくるのもめんどうだ。
温泉に入って、自動販売機でビールを買い、部屋で飲みながらブログをアップし、寝た。
ちなみに、部屋は和室。
掛け布団がちょっと短かった。
大浴場は、大きな浴槽ひとつと、露天風呂、サウナという、シンプルなつくりだったが、お湯は良かった。
仙台は、今回、通過するだけになった。
時間的余裕があれば、メディアテークなども見たかったが、やむをえない。
駅を出て、高速バス乗り場へと向かう。
気仙沼行きのバス乗り場は意外と遠かった。
長い列ができている上に、駅前が始発ではないという。
なんとか、最後列の窓際に座った。
しかしここは、照明が暗く、本を読むのもひと苦労であった。
読んでいるフローベルは、後註の活字が非常に小さいのである。
夜の長距離バスというのは、なんだかやるせない気分になるものである。
1列が4人がけだから、いっそう気分がさえなくなるのかもしれない。
しかも、隣の席に荷物を置いたりして、「おれのとなりには座るなオーラ」を発している人が多い。
何度か舟をこぎ、およそ2時間後、ようやく気仙沼駅前で降車した。
ここからタクシーに乗ればいいのに、やはり歩いてホテルまで行った。
駅周辺は、古い町並みで、夜のためかみな閉まっている。
小さなスーパーマーケットはあったが、コンビニエンスストアは全くない。
菓子屋、金物屋、海産物問屋、魚屋、さらには「麹屋」などもある。ほとんどすべて、小さな商店である。
昭和40年代のロケが今すぐにできそうな街並みに思われた。
唯一、人の気配があったのは、学習塾の前に、子を迎えに来ていた親の車が5、6台並んでいたところであった。
さすがにつかれてきて、気仙沼信用金庫本店の前で転んでしまった。
気がつくと、津波にやられて1階がそっくり無い金物屋や商店がある。
港に近づくにつれ、被害の大きさが分かった。
ホテルに着いたのは8時半ごろ。
JNN(TBS系列)の三陸臨時支局がホテル内に置かれているらしい。
3階の数室がJNNに借り上げられている。
自分の部屋の入り口のすぐ横の壁にひび割れがあって、ギョッとする。
館内の食堂はラストオーダーが9時。気がついたときには、もうまにあわない。
崖の下には、復興屋台があって、そこに行くことも考えたが、酔って坂を上ってくるのもめんどうだ。
温泉に入って、自動販売機でビールを買い、部屋で飲みながらブログをアップし、寝た。
ちなみに、部屋は和室。
掛け布団がちょっと短かった。
大浴場は、大きな浴槽ひとつと、露天風呂、サウナという、シンプルなつくりだったが、お湯は良かった。
(この項続く)