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ピカソ絵画急きょ出品中止 金融危機、美術市場にも

2008年10月30日 23時52分34秒 | 新聞などのニュースから
 先日、書いたばっかりです。
 北海道から見ると、海外や東京の美術市場の活況って、まるで別世界の出来事だけど、金融危機が来て、これからいったいどうなるんだろうって。

 そしたら、やっぱりこういうニュースが出てきました。

 北海道新聞の2008年10月29日の夕刊にも出ていたので、読んだ方も多いでしょう。

ピカソの名作、出品取りやめ サザビーズ、金融危機で(共同通信) - goo ニュース


 (以下引用)【ニューヨーク28日共同】競売大手サザビーズは28日、11月3日に米ニューヨークで実施予定のオークションで、ピカソの名作「アルルカン」の出品が急きょ取りやめになったことを明らかにした。金融危機の影響で落札価格が低くなる可能性を恐れたためとみられている。欧米の美術品市場は近年、中東、ロシアのオイルマネーが流入するなど活況だったが、金融危機が深刻化した9月以降、急速に冷え込んでいる。(引用終わり)


 アルルカンって、英語だとハーレクインですね。


 ググってみると、AFPのサイトに
「ドガの作品数点、ニューヨークで競売へ」
という記事が出てました。

http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2524820/3395251

 (以下引用)英国の競売会社サザビーズ(Sotheby's)は3日、仏印象派の巨匠エドガー・ドガ(Edgar Degas)の作品数点を11月3日に米ニューヨーク(New York)で競売にかけることを明らかにした。

 目玉は1879年に製作された傑作「踊り子(La Danseuse au repos)」で、4000万ドル(約42億円)の価値があるという。この作品はドガが友人に1885年に販売したもので、1世紀以上にわたり友人の家族が所有していたが、1995年にロンドンで初めて市場に出された。

 他のドガの出品作品は「Le Ballet」(1885)、「Femme se coiffant」、および彫刻作品の「Le Tub」と「Etude nu pour la danseuse habillée」。

 同日の競売ではドガの作品以外にも、3000万ドル(約32億円)以上の落札価格が見込まれるパブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の「アルルカン(Arlequin)」や6000万ドル(約63億円)以上が予想されるロシアの抽象画家カジミール・マレーヴィチ(Kazimir Malevitch)の「Suprematism」(1916)などが出品される。(c)AFP=引用終わり


 こうなってくると、「アルルカン」以外のオークションは予定通り行われるのかなど、気になってきますね。
 すくなくても、マレービッチが63億円というのは、ちょっとないんじゃないかと…。

 ちなみに、ピカソはアルルカンやサーカスに材を得た絵を何度も描いています。
 写真を見る限り、今回売るつもりだったのは、キュビスム時代の作品みたいです。


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