北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

うさぎ、春、格差、札幌市民ギャラリー(2009年3月29日)

2009年03月30日 23時41分41秒 | つれづれ日録
 札幌市民ギャラリーからト・オン・カフェまであるいた。

 というと、たいへんな長い距離のように感じるかもしれない。地下鉄の駅なら三つぶんだから。

 しかし、豊平川に沿っていけば、20分ほど。1.7キロぐらいである。
 数学の幾何で習ったとおり
「三角形の2辺はつねに1辺より長い」
のである。

 市民ギャラリーに、改装工事の後で入ったのははじめて。
 壁が新しくなっていたようだ。
 可動壁は、画鋲の跡がいっぱいついていたので、更新していないとみられる。
 全体としては、会場のレイアウトが変わったわけでもないし、それほどのリニューアル感はない。まあ、それでべつにかまわないんだけど。
 ただ、1階の壁の高いところにあった時計がなくなっていたのは不便。

 ト・オン・カフェに行ったのは、そこで展示している2人のうち1人が「うさぎ」という名だったからだ。
 先日、
ウサギがもしかしたらひそかなブームなのか?
というエントリを書いたばかりの当方としては、どうしても気になる。

 「うさぎ」氏は、道都大中島ゼミの男子大学生だった。
 あだ名が「うさぎ」らしい。とくに外見がウサギに似ているようにはみえない。
 作品はべつにウサギとは関係なく、戦車がオールオーバーの装飾のなかに埋もれそうになっている版画などだった。

 ところで、うさぎ氏は、昨年の全道展に入選している。うさぎ名義で協会賞を取ったりしたらおもしろいと思うのだが
「公募展のときは、どうしたらいいのか、迷っているんです」
とのことであった。

 大通公園から中島公園までそれなりに規模の大きなデモ行進があったらしく、解散後の人々がぞろぞろと帰路をゆくのが、ト・オン・カフェの大きな窓越しに見える。
 経済格差をなんとかしろ、ということで、道内あちこちから来ているようである。

 春である。
 道端の雪がどんどんとけている。
 春休みは宿題がないので、若者や子どもはみんな楽しそうだ。
 次の進学先や就職がきまっている学生はとくにのびのびしている。
 あの、春休みのうきうきとドキドキがいっしょになった感覚は、もう一生味わえないのだなあと思う。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。