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Twitterはライジングサンロックフェスティバルの聴き方をどう変えたか

2010年08月21日 23時31分21秒 | Rising Sun Rock Fes他
 スクービー・ドゥのステージで踊り疲れてふらふらになり、RED STAR CAFEでホットコーヒーを飲みながらぼーっとしていたとき、近くにこしかけていた若い女性が友人に向かってこんなことを話していた。

 「やっぱツイッターすごいわあ。ゲリラライブとかの日程もこれでわかったし。ほんとに役に立った」


 ライジングサン・ロックフェスティバル(Rising Sun Rock Festival)の魅力のひとつは、予期できないことが起きることだろう。
 CoccoがBohemian Gardenに現れて沖縄の島唄を歌ったり、向井秀徳がテントサイトの一角でギターをかき鳴らしたり、ベンジーこと浅井健一が即興でライブを行うといったことが、この野外フェスでは時々ある。

 しかし、そういう場面に遭遇するのはよっぽどラッキーなことであり、ほとんどの場合は、たまたま友人からのケータイメールで知らされるか、事後的に人づてに聞いてうらやましがるしかなかったと思う。

 ツイッターなら、そういう突発的な出来事の情報や、断片的な情報が、広く共有されるようになるのではないか
 昨年のフェス当時はほとんど普及していなかったが、わずか1年ですっかりメジャーになったこの伝達手段について、筆者はそう予測した。

 結果はといえば
「半分当たり」
といったところだろうか。
 筆者は、Bohemian GardenのEZOISTのステージで、GLAYのteruが飛び入りするという予想外の出来事に遭遇したが、だからといってそれをツイッターで見た人がどんどんやって来るといった事態にはならなかったんじゃないかと思う(真相はわかんないけどね)。

 理由のひとつは、音楽に夢中になっている最中に、ツイッター(にかぎらないんだけど)を読んだり書いたりするのは、予想以上に難しいことにある。
 やはり多くの場合は、ライブが一段落してからケータイの画面をのぞき込んで、最近の事態を知るということになる。
 しかも、ライジングについてツイートしている人は非常に多くて、どんどん画面が流れていくので、十数分前の書き込みは読めない場合が多そうだ。

 あと、各ステージ間の距離が物理的に遠いってのもあるな。
 EARTH TENTにいるときに、たった今Bohemian Gardenで起こっていることを知っても、全力で駆けつけたところで間に合わない。

 もっとも
「●●が飛び入り!」
という書き込みに対し
「毎年のことですよ」
とツッコミが入る様子などを見ていると、いかに今まで「情報の共有化」がオーディエンスのあいだでできていなかったかが浮き彫りになったように思う。


 あと、すでにツイッターに書いたけど、セットリストがたくさん書き込まれていたのは意外な収穫だった。
 これはけっこう役に立つ。



 筆者といえど、フェス中ずっとツイッターをのぞき込んでいたわけでは、もちろんないので、こんなこともあったとか、こういう面もあるみたいなご意見をお待ちしてます。


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