台湾ワン!(Taiwan One!)

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おいしいお茶には酸素たっぷりの水を

2007年05月14日 | 台湾茶・お茶会のはなし
 <酸素が茶葉に吸い付き、お茶の有効成分を抽出>
 
 昨日、キャンプ帰りの生徒さんから、富士山汲みたての水をわけてもらった。(女の子一人で13キロはあるかのポリタンクを肩に乗せて教室まで持ってきたというからびっくり)ポリタンクから水を容器に移した時、白くて小さい浮いたものを発見。採水したときに混じり込んだゴミかなと思いきや、しばらくそっとしたら、その白く浮いたものが消えた。酸素だったことがわかった。

 飲んでみた。瞬時に甘さを感じた。舌をやさしくなでてノドへころがり込んでいく、粒子も細かい。母たる富士山のありがたい聖水だ。
 
 水中の酸素は汲んだ時間と正比例に、どんどんなくなるものなので、一夜明けた今日、さっそくお茶とコーヒーを使って、水道水(浄水器処理あり)との飲み比べにトライ。

 まずはコーヒー。水道水と比べて、ヤスリをかけたように苦みと渋みは、お子さんでも飲めるかなというぐらいにやわらかくなっている。コーヒーの角ばった苦みと渋みが好きな人はちょっともの足りない感があるかもしれないが、上品な飲み物になっている。

 次はお茶。コーヒー同様、お茶の特徴の渋みが苦みがやわらかくなり、全体的にまろやかさを増している。汲みたての水は酸素量も少なくはないが、山の水は上流から下流まで絶えず空気が混ぜ込まれているため、酸素量がより多く含まれ、お茶の成分を抽出する力もより強いのだ。それに、水が常に「運動状態」なので、粒子がどんどん細かくなり、これもお茶成分の抽出に役立っている。

 でも、山の水はめったに手に入らないもの。身近の水道水でどうにかならないの?原始的な方法にトライ。水を汲んで何度か高い所から落とす。実験では、50cmの高さで数回繰り返したら、山の水と同じ状態の、肉眼でやっと確認できる程度の小さな泡が観察できた。しかしこれは5分も立たないうちに消えてしまうので、やるとしたら、お茶を入れる直前が効果的だろう。

 ヒマのある人、探究心のある人、舌の感覚に自信のある人、ぜひやってみてください。



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