雨上がり

清荒神駅前のロータリーの花壇が見事で、この花もそのひとつだ。背景のぼかしがいい味となって、春の草花で小さなファンタジーの世界に浸れる。
　雨上がりの風景は、すべてが水に洗われひときわ生き生きしてくる。
　人間だけが、雨上がりだろうが、カンカン照りだろうが、ちっとも変わりはしない生き物かもしれない。
　
　雨上がり　草木も濡れて　人恋し
　急がぬ春は　何処に行かむ　　　　　　　　森　信雄