福井県の東尋坊には何度も行ったが、これは3年前の正月にいったときの写真だと思う。海岸の断崖絶壁は自殺の名所が多いが、確かに下を覗くとあの世に吸い込まれるようで怖い。「いま一度考え直せ」の立て札を置いてある場所もある。
この日は珍しい白雲が湧き上がっていた。スペクタクルの映画を観ているような風景でもある。
「喜びも悲しみも幾年月」という映画があった。その古い方の映画のテーマ曲の「俺ら岬の 灯台守の 妻とふたりで 沖ゆく船の 無事を祈って・・」という歌詞とメロディーが好きだった。その映画に出ていた灯台を訪ねたこともある。最近もビデオ店で借りて新しいのと一緒に観た。悲しい話だが、胸にジーンと来るストーリーだ。
昔は、きつくともひとつの仕事に徹して一生を貫くのが、男らしいと言われて来たと思うが、今なら割に合わないので無理だろうなあ。
岬や灯台は、どこか陸の果てにあって、海の向こうの別の世界に繋がっているロマンが漂う。でも荒れ狂う海は情け容赦なく、怒りをぶちまけるように、激しい自然の掟を見せつける。
人の一生は長いようで短く、広いようで狭く、自由のようでいて縛られているものなのかもしれない。
ある人に「あなたは無常観がもとにあるから、心が広いのですよ」誉められているのか呆れられているのか、そう言われてきょとんとしたが、まあいいかの精神が、動物にも人間にも甘くみられる体質なのだろうか。
藤原新也さんの写真をみて「この世とあの世の境目を覗きこんだ」風景が写っているように思う。何度か真似てみたのだが、私が撮るとどこかのんびりしたものが写ってしまうようだ。
この日は珍しい白雲が湧き上がっていた。スペクタクルの映画を観ているような風景でもある。
「喜びも悲しみも幾年月」という映画があった。その古い方の映画のテーマ曲の「俺ら岬の 灯台守の 妻とふたりで 沖ゆく船の 無事を祈って・・」という歌詞とメロディーが好きだった。その映画に出ていた灯台を訪ねたこともある。最近もビデオ店で借りて新しいのと一緒に観た。悲しい話だが、胸にジーンと来るストーリーだ。
昔は、きつくともひとつの仕事に徹して一生を貫くのが、男らしいと言われて来たと思うが、今なら割に合わないので無理だろうなあ。
岬や灯台は、どこか陸の果てにあって、海の向こうの別の世界に繋がっているロマンが漂う。でも荒れ狂う海は情け容赦なく、怒りをぶちまけるように、激しい自然の掟を見せつける。
人の一生は長いようで短く、広いようで狭く、自由のようでいて縛られているものなのかもしれない。
ある人に「あなたは無常観がもとにあるから、心が広いのですよ」誉められているのか呆れられているのか、そう言われてきょとんとしたが、まあいいかの精神が、動物にも人間にも甘くみられる体質なのだろうか。
藤原新也さんの写真をみて「この世とあの世の境目を覗きこんだ」風景が写っているように思う。何度か真似てみたのだが、私が撮るとどこかのんびりしたものが写ってしまうようだ。