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PNR向けCC300+新型客車試運転とBicol地方帰宅困難者救済列車運転の話題

2020年06月29日 01時11分39秒 | フィリピン
インドネシアINKAでPNR向け車輛の製造が実施されている中、これまでにDMUの車輛が3回(2019年12月8日に第1陣8000系3両編成2本、2020年2月9日に8100系4両編成2本、2020年3月28日に8100系4両編成2本)に分けて到着し、これまでにDMUの8000系3両編成が2本と8100系4両編成が4本の計22両が納入されました。
また、私がINKAに訪問した今年2月下旬時点で、CC300ディーゼル機関車+5両の客車編成3本が製造中でしたが、第1編成目のDL+客車の編成が落成し、6月22日よりMadiun〜Kertosono間において、初めて試運転が実施されました。
(下の写真はBpk.Zidan Nando氏によるもの)


編成は以下のとおりで、インドネシア運輸省の車輛番号が暫定的に取り付けられ、試運転の際にはPT.KAIの赤いCC300を補助機関車が場合によっては使用されることが噂されていましたが、今回は残念ながら使用されませんでした。
CC300 20 01+K3 0 20 01+K3 0 20 02+K3 0 20 03+K3 0 20 04+K3 0 20 05
時刻は以下のとおりです。
Madiun9:00→Kertosono10:00
Kertosono10:15→Madiun12:11
(下の写真はBpk.Satrio AbiLaksono氏によるもの)


続いて6月24日はCC300+5両の新型客車の試運転がMadiun〜Surabaya Gubeng間の約160kmで実施されました。
この試運転の時刻は以下のとおりです。
Madiun7:00→Surabaya Gubeng9:24
Surabaya Gubeng10:00→Madiun12:18

さらに29日には南本線のMadiunからSurabaya Pasarturiを経由し、北本線のKalitiduまでの約300kmの試運転が実施されましたが時刻は以下のようです。
Madiun7:00→Surabaya Pasarturi10:10 10:20→Kalitidu12:20
Kalitidu12:45→Surabaya Pasarturi14:50 14:55→Madiun17:39

この他、PNR向けの客車には発電機が付いていないようで、電力の供給はおそらくCC300からのようですが、終点駅AlabangやTutuban駅での機関車付け替えの際には危険を伴わないのか、203系などの車輛といっしょに使用できるのか気になるところです。
(下の写真はBpk.Raditiya Putera Nur Susanto氏によるもの)


次にBicol地方帰宅困難者に対してPNRでは特別に救済列車の運行がTutuban〜Ligao間で実施されました。編成は以下のようで、DL+203系(05編成)+14系寝台車+DLというPNRでは今まで運行したことのない組成で運行されました。
DL922+Tc3 M121 M’120 T114 M14+スハネフ14-28+DL5009
203系、14系客車ともに帰宅困難者が利用していますが、203系の7人がけシートには3人が利用し、おおよそ120名の乗客を乗せて遠くはMasbateまでの帰宅困難者が利用されたようです。
(下の写真はQuezonNews様によるもの)


6月25日もPNRは前回に引き続き、Bicol地方帰宅困難者に対して救済列車が運行されました。
前回と同様の組成で、DL+203系(04編成)+14系寝台車+DLであるものの、203系は塗装変更途中の04編成が使用され、エメグリ帯と山手線のE235系のように側引戸部分が黄緑色になったまま使用されました。
編成はDL922+Tc4 M10 M'15 T6 M12+スハネフ14-30+DL5009で、Tutuban〜Ligao間に運行された模様です。
時刻は第1回目、2回目ともにTutubanを朝3時頃に出発し、2回目は途中Calambaには4:20頃着、5:30頃発、Lucenaには8:20着、9:30発、Nagaには19:00着、19:30発、終点Ligaoにはその日の夜21:30頃に到着しました。
(下の写真はQuezonNews様によるもの)


また、7月6日も上記のような時刻でBicol地方帰宅困難者の救済列車が運行され、編成はDL922+Tc3 M121 M’120 T114 M14+オハネ14-63+スハネフ14-30+DL5009で、1回目、2回目よりも14系寝台車が1両多い組成でした。

最後に先程も203系で塗装変更途中の姿のまま使用されている編成が04編成とお伝えしましたが、07編成も同じような状況で、側面は側引戸が山手線のE235系のように黄緑色になっており、帯色部分は剥がされ、前面の帯部分はエメグリもしくは以前使用されていたオレンジ色の姿になっています。以前、Rotemの車輛の塗装変更をする際にも同様な姿になっていましたので、これらの203系2編成については近々色替えが実施されるものと思われますが、果たしてどのような姿になってお目見えするのか楽しみです。


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