Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

ジャカルタを離れ、マニラへ

2015年10月17日 23時45分17秒 | フィリピン
1週間ぶりの更新にになりますが、9月のジャカルタ、マニラ遠征において、ジャカルタの話題についてはおおよそ報告しましたので、マニラの話題ということでPNR(フィリピン国鉄)の話題を中心に報告したいと思います。
9月9日深夜0:55発のフィリピン航空(PR)でジャカルタを離れ、マニラへと向かったのですが、日本を離れる前にPNRに譲渡された元関東鉄道のキハ350のうち1編成が運良く9月9日の8:45にTutuban駅を出発し、回送でビコール地方の中心都市であるNagaへ持って行くという情報を聞きつけ、早速、RNRの車両担当であるB氏にメールで便乗させていただくことを聞いてみると快諾していただきましたので、マニラに到着しだいそのキハ350に乗車する手筈になっていました。
しかしながら、6日から8日までの3日間はジャカルタで歩きに歩いた結果、私の両足の裏には今まで経験したことのないぐらいの大きな豆ができており、ただ単に座っているだけでも足の裏が痛むのでありますが、これ以上ふつうに歩くのは当然無理な訳で、そのキハ350に乗車し、TutubanからNagaまでのおよそ10時間の旅は大変かもしれないと考えておりました。
私の乗った飛行機は後方に空席があったため、3時間ほどは3人席を占領し、横になってぐっすりと眠ることができたのですが、朝5時を過ぎると東の空が赤くなり、眼下を見ると陸地が見えてきました。


どこだろうと考えていると下の写真のような特徴ある地形が見えましたので、これは世界的にも大きなカルデラ湖で知られているTaal Lakeだということはすぐにわかりました。Taal Lakeということはマニラまでおよそ50kmちょっとなので30分もしないうちに到着することは推測できたのですが、しばらくはこのまま眼下を眺め続けておりました。


すると飛行機は下の写真の通り、左手側に大きな水面が見え、遠くにはCalamba近くにある1000m級の山であるMt.Makilingが現れると同時に、その山に向かって走る高速道路、SLEX(South Luzon Expressway)が見えてきましたので、よく目を凝らして見ると私の家内と子供が暮らすSta.Rosaの町が眼下にありました。思わず心の中でここで降ろしてくれと叫んでおりましたが、ここで降りてしまうと本来の目的であるキハ350の回送列車にも乗れなくなってしまいますので、ちょっと複雑な気持ちでもありました。


飛行機はフィリピンで最も大きい湖であるLaguna de Bayを通ると、先程見えたMt.Makilingよりも2倍高い2000m級の山であるMt.Banahaoが見えましたが、明らかにMt.Makilingよりも高いことがわかりました。


飛行機は旋回を始めると一直線の川が見えてきましたが、この川はManggahan放水路で、Passig川の洪水対策として円借款により1983年に完成したようで、両岸には集落がきれいに整備されています。


飛行機は高度を下げ、マニラのビジネスエリアのMakatiに近接する近年開発されたGlobal Cityが見えてきました。


飛行機は遅れもなくマニラにほぼ定刻の6:05に到着し、すぐにイミグレで出国手続きをしたものの、なぜかこのような時に限ってお腹の調子が悪くなり、20分ほどトイレで悪戦苦闘し、30分ほど余計な時間を使ってしまいました。まあ、空港からPNRのBuendia駅までタクシーで向かい、Buendia駅から列車でTutuban駅に行けば良いかなとタクシーに乗り込むと、マニラの街も他の東南アジアの都市と同様にラッシュ時が早く、所々で渋滞にハマりました。また、私が余計なことを運転手に言ったもんだから、タクシーの運転手はLRT1号線の駅ほうのBuendia駅へ向かってしまい、結局、LRT1号線でTutuban駅近くのDoroteo Jose駅に行くことになりました。
Tutuban駅近くのJollibeeで朝食を済ませ、Nagaまでのおよそ10時間の長旅に備えパンをいくつか購入し、Tutuban駅へ向かったのですが、Tutuban駅に到着するとPNRの新GM、車両課のB氏や幹部立ち会いのもと神父さんが祝福式(blessing)を行っていました。


この続きは次回になりますが、果たしてキハ350の回送列車でNagaへと向かったのでしょうか。




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