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尻手~武蔵小杉間連続立体交差事業着手は早くても2019年度?-その2

2013年06月07日 23時23分12秒 | 南武線
先日は尻手~武蔵小杉間で計画されている連続立体交差事業について、矢向周辺における昔の出来事とともに、今後の懸念される点について述べましたが、本日は鹿島田周辺について述べていきたいと思います。

以前も述べたかもしれませんが、鹿島田は私にとって長年暮らしてきた街であり、約15年間住んでおりましたので、今まで住んできた街の中で最も愛着を持っております。私が暮らしていた昭和40年代から50年代の鹿島田駅周辺の街は、駅前を東西に走る「かしまだ駅前商店街」から南側は大規模な工場が立地し、南武線の東側に東芝タンガロイ、西側には日立精工があり、多くの労働者が鹿島田駅を利用し、賑わいもありました。現在は駐輪場などになっていますが、下り線ホームの西側には日立の体育館があり、たしかホームとその体育館の間に日立の工場へ導くための引込線の線路が存在し、その引込線から南武線の川崎方面へポイントで繋がっていましたが、私の記憶の中では残念ながら貨物列車や貨車の姿を一度も見たことがありません。

下の写真は鹿島田駅西側の駐輪場であり、現在の鹿島田駅は立派な橋上駅舎に生まれ変わり、かつてあった東芝タンガロイや日立の跡地は高層マンションやインテリジェントビルが乱立し、さすがに快速列車が停車するだけあって隣りの矢向や平間と比べ垢抜けています。


鹿島田駅周辺は川崎の副都心として位置づけられ、平成10年に5,0haにおよぶ市街地再開発事業を決定し、この鹿島田駅西側から新川崎駅東側の区域で整備が予定されていましたが、事業の見直し等により区域はほぼ都市計画道路古市場矢上線(鹿島田駅と新川崎駅を結ぶ道路)の南側約2.3haが開発されることになりました。
再来年の春には47階の住宅棟と商業施設等が入る生活利便施設棟が完成する予定で、同時に駅前広場の整備と駅からペデストリアンデッキも整備される予定です。

駅北側の南武線西側に沿う形で都市計画道矢向鹿島田線が一部整備されていますが、府中街道(国道409号)が交差する部分においては直近に川崎堀踏切が位置するため、鹿島田駅までの区間を開通させたとしても現状のままでは安全性が保たれないため、南武線の連続立体交差事業とともに一体的に整備されることが望まれますが、この道路が本格的に使用されるのは相当先のことではないかと想像しています。


府中街道には川崎駅と溝の口駅などを結ぶ東急バスが運行されていますが、朝のピーク時を中心に定時性運行に支障が出ていると思われます。特に臨港バスの川崎駅と元住吉駅などを結ぶ路線においては、矢向と鹿島田間にある塚越踏切の直近で曲がり、かつ鹿島田踏切を通過するため、定時性運行に相当な支障が出ているのではないかと想像し、先程、直接バス会社に問い合わせしてみたのですが、ダイヤにある程度余裕を持たせて運行させているが、多少の遅れがありますとのお返事でした。


以上、鹿島田周辺について述べましたが、現状で線路西側に都市計画道路が整備されることから、高架方式により事業を実施する場合、一時的にこの都市計画道路上に仮線を敷設して事業を進めることが最も合理的であると想像しておりますが、高架構造物と現在の橋上駅舎やペデストリアンデッキのクリアランスをどうするのか、線路東側においては日照権などの問題も発生するのではないかと思っています。

本日も話しが長くなりそうですので、明日以降、平間以北について述べていきたいと思います。