本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

黄色い門

2008-10-13 10:17:38 | Weblog
 郷土史家の講演を聴きにいった。土地っ子ではないから関心は薄いのだが、誘いがあって、かつヒマだから出かけた。
 
 さて、講演の話は飛躍して、徳川御三家に及んだ。「紀伊、尾張は大納言、水戸は中納言、大納言は赤い門を持つが中納言は黄色い門になる。だから水戸は黄門という」

 冗談かと思った。大納言は赤い門の館に住むと聞いたことがない。東大の赤門は旧前田藩の上屋敷にあったもの。加賀前田家は大納言ではない。大納言や中納言は朝廷の官職名である。武家では例外的にか独占的にか知らないが、徳川一門だけが専有した。
 黄門は、中国唐時代の中納言の名称である。水戸中納言を水戸黄門といわれたのは本当だろうけど、別に屋敷に黄色い門があったわけではない。

 郷土史家というのであれば、事柄の調査を踏まえていると思うのだが、この人、ちょっと心もとない。