念版屋スケッチブック

日々のスケッチ、星のメモ帳

μ-180での野外撮影

2006年03月27日 | 天体写真
 
一昨夜(25日)はサザンクロスのメシエマラソンに参加した。
と言っても機材はミューロン180(フラットナー・レデューサーf1763mm、F9.8)に70mm、f560mmガイド鏡での参加であった。
初めから撮影でメシエマラソンは放棄した状態でした。

この焦点距離の鏡筒では初めての野外撮影です。
自宅の窓からは何回もガイド練習はしていたので、現場では即撮影に移ることができました。
ミューロン180を使うと言ったら他の会員から笑われましたが、
それは初心者ゆえ許される選択です。
ガイドは成功するだろうと思っていましたが風がほとんどなくその点では好条件でした。
ただ天候が夕方から雲が流れてくる状態で、21時ころからはうす雲が全面を覆ったり、撮影中に黒い雲が通過してガイド星がなくなってしまうことがありました。
ミューロン180での撮影では私のはノータッチで写っているだけで、ガイドなどできっこないと言う人もいましたが、ガイド星が消えて迷走したときは必ず流れている画像をみると、ガイド無しではこの焦点距離では撮影できっこありません。

M1かに星雲から撮影を始めた、F9.8と暗いのでISOは1600、5分露光を5枚、一枚は雲でガイド星が消え流れていたので4枚をコンポジット。

次にオリオン座のM78、ウルトラマンの星とか。
中部天体同好会の人の冷却CCD画像のようにはいかない。
5分露光を5枚ほどコンポジットしたが、もう少し空の良い状態でもっとコンポジットの枚数を増やせばもう少しましにはなるかもしれない。
この天体に関しては冷却CCDカメラとの性能の差を見せ付けられました。




次にしし座のししの大鎌あたりにあるNGC2903、これはメシエ天体ではないが撮りたかったので撮影しました。



NGC2903を撮ったあたりから雲が覆ってきてしし座の天体群を撮り損ねてしまった。
東の空おおくま座あたりにかろうじて雲が薄く星が見えるところがあったのでゲリラ的に雲がないときを見計らってM51を撮影した。



ガイド星を2等星くらいの明るい星にしたのでうす雲が覆ってもガイド星を見失わなかった。何か影でも写ればと思っていましたが、5,6枚コンポジットしたら薄くではありますがそれらしいものが現れました。
どのくらいの大きさに写るかということだけでも分かればと思いましたが、空の良い状態なら写せるという確信が持てました。

セレストロンのC8-EXを長焦点での撮影に使おうと思っていたのですが、今回はあえてミューロン180で撮影してみました。
野外撮影のシーズンの到来だが絵の仕事もさぼらずにやりたいものです。