ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『小雪』の夜の会話

2021-11-23 07:00:22 | 日記
朝から雨模様の天候でした。
このところ気持ちのいい晴天の日が続いていましたので、薄ら寒く、日中でも明かりをつけないと新聞が読みにくい天候は、〈何だかなぁ〉、などと我儘の気持ちになってきます。

傘をさして近場まで散歩へ出ようかとも思いましたが、体調も、いまいち優れません。
この手の小雨は、直接雨に当たらなくとも着衣が湿って気持ちが悪くなって来ますので、今日の散歩はパス、としました。
日中からコタツに入って、うつらうつらしながら、田んぼのカエルたちはまだ冬眠に入らないのかしらん、などと考えていました。
昨日の夕暮れ、短い散歩へ出た際に、畦道でカエルたちのことなど考えたからです。

カエルたちだけではなく、自然に生を与えられている生きものたちも、異常天候などでエサに不足を来たし、理不尽ともいえる災難に遭っているのかもしれません。
食べ物となる木の実などに不足を来たしたからと言って、子どもの熊たちに自然界から「特別枠」としての食料が与えられたりなどは、ある筈も無く。
人間の住む街に、エサを求めて出て来たりすれば、直ちに「御用!」となって捕獲されたり、山へ追い遣られたりします。
自然界の互助の在り方は人間社会のそれとは異なり長い、ながーいスパンの中で修正、回復されて行くのでしょうか。

蛙、と言えば、草野心平さんの詩を思い出します。

   『秋の夜の会話』
             草野心平
   さむいね
   あぁさむいね
   虫がないているね
   あぁ虫がないているね
   もうすぐ土のなかだね
   土のなかはいやだね
   痩せたね
   君もずいぶん痩せたね
   どこがこんなに切ないんだろうね
   腹だろうかね
   腹とったら死ぬだろうね
   死にたかぁないね
   さむいね
   あぁ虫がないているね


今日の雨を境に、季節は冬の天候に入る、との予報が出ています。
寒い季節の到来です。
「厚手の毛布に替えなければならないわね」
「そうだな、電気シーツの方がいいかもな」
本日『小雪』。
爺婆二人、《『小雪』の夜の会話》でした。
コメント
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