ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

《いつでも ここに在るから・・・》

2021-11-09 06:49:07 | 日記
いつも訪問させて頂いているブロガーさんが、7日、京都の永観堂の写真をアップなされていました。
永観堂は私の好きなお寺さんの一つで、「見返り菩薩」様は、もう何回もお会いしていますし、今も写真が私の部屋に飾られています。
童顔とも言える優しい表情は、私をいつも和ませて下さっています。
このところコロナの影響もあって体調をくずしていますが、もう一度お会いしたい仏像の一つです。

2016年11月7日にアップした記事を再掲致します。
上記のブロガーさんが永観堂の写真をアップなされたのが11月7日。
何だか、勝手に不思議なご縁の様なものを覚えましたので。

【あったかーいエールが、注ぎ込まれたような・・・。】
                 ( 2016.11.7.ブログ)
紅葉を見に行ってきました。
南会津方面から会津若松市に抜け、磐梯ゴールドラインへ、と。
もう、見頃が終わってしまった所も多かったのですが、晴天に恵まれたせいで、ビロード状に滑らかで つややかな山々を眺めることができました。

来春は、連れ合いがクルマの免許を返納致します。
お天気がらみで、ひょいと出かけることはできなくなります。
ツアー、という手もありますが、やっぱりマイカーで出かけるようなわけには行きません。
クルマでなければ行けない お気に入りの場所もありますし。

見納めだな、と思い、
『じゃぁ あなた様も お元気で さようなら』
と、挨拶をしながら眺めてきました。
 《いつでも ここに在るからね
  人間も 山も 木も 湖も 空も 雲も 地続きでしょうが》
そんな「ことば」を風が運んできました。
あれっ、どこぞで聞いた覚えのある声 と、記憶を手繰ってみました。

25年ほど 遡ります。
連れ合いが単身赴任で大阪に住んでいました。
そんなわけで、年に数回、私も夫の許を訪れた際、京都・奈良方面の仏像を観て回っていたのです。
季節を替えて、同じ お寺さんの佇まいや庭園、仏像と会っていたのです。

連れ合いが、我が家に戻れることになりました。
引っ越しを前に、お世話になった方々への ご挨拶を済ませ、お会いさせて頂いていた仏像にも、お別れの ご挨拶をして回ったのです。
興福寺・秋篠寺・永観堂・一休寺・広隆寺・中宮寺・薬師寺・室生寺・・・。
永観堂の「見返り菩薩」様は、特に好きな仏像でした。
「さようなら・ごきげんよう」
と、言って帰ろうとした時、
 《いつでも、いっしょに 居るから》
と言う声が聞こえたような気がしたのです。

今日、去りかけた紅葉の季節の中で、風が運んできた声は、「見返り菩薩」様と、同じトーンで、響いてきたのです。
やさしく、おだやかで、安らぎに充ちて。

何だか、胸いっぱいに あったかーいエールが、注ぎ込まれたような・・・。
そんな 晩秋の一日でした。
コメント
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