ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「フキノトウ記念日」と。

2018-03-31 06:15:09 | 日記
「ヨーグルト あげてもいい ?」
「クッキー 1枚 どう ?」
ひ孫のUちゃんが来ますと、私も 連れ合いも、決まりごとの様に訊ねるのです。
でも、パパの応えは 「NO」
こちらも判で着いたように決まった答えが返ってくるばかり。

Uちゃんが わが家を訪れるのは、パパが保育園に迎えに行く日の夕刻です。
夕ご飯前の時刻に、菓子や 飲み物を与えたくない気持ちは、保護者としては正しく、
理にかなっています。

でも でも でも 
小さな者 幼い者が食べている姿は、私たちに かけがえのない幸せを与えてくれるのです。
ただ、見ているだけで。
それだけで、嫌なことも 苦しいことも すっかり どうなってもいい様な幸せ感です。
胸が温かくなり、涙さえこぼれそうな・・・・・・
そんなわけで、まるでバカの一つ覚えの様に、前述の問答が しょっちゅう繰り返されることに。

いつか そう遠くない時期に、私たち夫婦が この世を去って何十年か経ち、Uちゃんのパパが
「老い」を迎えた時、きっと、私たちの気持ちが分かるのでしょう。
きっと、人間は、そんなことを繰り返し 繰り返し 生きてきて、これからも生きていくのでしょう。
それは、ありがたいことなのですが、ちょっぴり寂しさも味わっている私と連れ合いです。

あの原発事故以来、我が家の庭のフキノトウは食していません。
庭の放射性物質の除染は済んではいるのですが、庭の隅々までは行いませんでしたので、
今まで摘んで食べることはしませんでした。
昨日、若緑のフキノトウを摘んで、「放射性物質」の線量を測る施設に持参して測ってもらいました。
OKでした。
(隣の町は、野生のモノについては、まだ「出荷は差し控える」よう指導されています)

暫く実家に戻って来なかった子供が、戻ってきて顔を見せてくれたような嬉しさです。
   こんにちは
   長かったね
   8年目だものね
と、嬉しい呟きを いっぱい いっぱい しました。
天ぷらにして頂きました。

俵万智さんの、
【「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日】
という短歌を思い出しました。

本日 2018年3月30日、我が家の「フキノトウ記念日」です。
                          〈ゴマメのばーば〉
コメント (4)
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