ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

《 忙しすぎては いけない 》

2018-03-02 06:27:21 | 日記
強い風が、ゴーッ ゴーッ と吹いています。
お月様が出ていますが、雲がビュンビュン飛ばされて行くので 
お月さまが走っているみたい。
これから、北海道方面は大荒れになるとの予報が出ています。
事故が起きないことを祈るばかりです。

強風注意報が出ていましたので、外出は控え、テレビで参院予算委員会の
中継を観ていました。
いつもですと、録画して置いたものを早送りで見るのですが、今日はライブで。
質問者の特徴なども併せ眺めました。

民主党・吉川沙織氏。
核心をついた歯切れのいい質問の仕方を。
それを眺めながら、無関係ですが、設定されるデータとか基準値とかについて、
思いを巡らしたりしていました。
例えば、「血圧」「血糖値」「心拍数」などなど。

私が若かった頃は、血圧の正常範囲は「確か年齢プラス90」だった様な気がします。
父は、その計算式で正常範囲でしたが、正常血圧数の上限が年齢に拘わらず「130」と
なり、一挙に高血圧者となって、釈然としない顔つきをしたことなどを思い出しました。

野党6党の国対委員長は、
〈働き方改革関連法案から裁量労働制の対象拡大に関する部分を削除する〉
との政府方針を受けて、「高度プロフェッショナル制度」も法案から削除するよう求める方針を
確認しました。
当を得た要求だと思います。

政府は
〈自分の好きな時間と場所で、自分のやりやすいように働くことを求める人も増えているから、
多様な働き方が認められる裁量労働はメリットがある。〉
としていますが、
企業が残業代を削るために、裁量労働の枠を広げてしまう、というリスクの方が高いと思われます。

昨日買い求めて読んだ詩集に、次のような詩が載っていました。

    『多忙な人』
                   若松英輔
     忙しすぎては いけない

     大切な人に
     会えなくなって
     ひとりで困っているのを
     見過ごしてしまう

     忙しそうに していると
     心を 開いてくれるはずの人が
     いつの間にか
     黙ってしまう

     そんなことがあったら
     どんなことを
     成し遂げたとしても
     虚しく感じるだろう

     世の中が
     仕事と呼ぶものに
     心を
     奪われては いけない
          ( 詩集『幸福論』 若松英輔 著 亜紀書房 2018.3.16より )

こんなところで引用されたりして、私の好きな批評家・随筆家の若松英輔氏は、
不快に思われるかもしれません。
仕事に生きがいを持っていることは「良いこと」に違いありません。
幸せな人と言えるかもしれません。
でも ですよ、そんな人ばかりが居るわけではありません。
若い頃の私の様に、生きるために、食べるために働いている人も大勢いますから。
                               〈ゴマメのばーば〉
コメント (2)
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