Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

黒服ちょるる

2020-02-09 | 走る若人が好き
あの服何の服だったんだろう?

ということで今日は実業団ハーフでした。
丸亀ほど高速コースではないらしいこともあってか
日本記録の塗り替えはありませんでしたが、
それでも1時間0分台続出、1分台も普通という状況。
やはり高速化が進んでますね。
そのうち1時間3分程度だと戦力外になっちゃう
実業団も出てくるかもしれません…。
日本人トップは安川電機の古賀選手、途中首が
揺れてて見かけだけは苦しそうな感じでしたが
力残ってましたね。京セラ中村選手はかなりの
年齢だしフルタイム勤務なのに0分台って凄いなあ。

ナイキの新作靴は規制に引っ掛からず
東京マラソンの前日に発売されるんだとか。
契約してる選手は事前に渡されて東京マラソンで
履けるんだそうです。契約してない選手は前日に
たとえ手に入れられたとしてもぶっつけ本番では
履けないので、もし物凄く機能が進化してたら
履ける選手と履けない選手で格差が出ますね…。
五輪本番では全員履けるのに、東京に出場する
契約してる選手は履け、福岡に出場した選手や
東京に出場する契約してない選手は履けず、
単純にタイムで選ぶ五輪代表選考期間の途中で
選手により条件が違うことになっちゃいました。
ああこのタイミングで来ちゃったか…と。
これで履けなかった選手が惜しいタイム差で
敗れたり日本記録を逃したりするなど明暗が
分かれたら心情的には気の毒な感じもしますが、
どうしようもないですね…。
しばらくしたら4ヶ月前に発売された靴でないと
履けなくなるそうですので、同じレースの中で
新作の靴を履ける選手と履けない選手が出ると
いうことも起こらなくなるかと思います。


主に男子見てますがマラソンもハーフマラソンも駅伝も
最近は記録更新ラッシュでタイムの向上が著しいです。

ロードを堅実に、安定して、そつなく走る、
そんな選手はいっぱい見かけるようになりました。
そういうタイプで応援してる選手もいます。
しかし…何か物足りない…

気づきました。
スピード狂タイプが稀少になってる
ことに。

勿論速く走れる選手は今でもいますが、
普通のタイムが速いランナーのことじゃなくて、
トラック5000mなどスピードが必要なレースで
アクセル全開で走るのを楽しんでるかのように
ぶっ飛ばしていくスタイルの選手のことです。
型にはまらないスケールの大きさが魅力、
ある意味予測不能、ある意味予測可能。
具体的に浮かんだのが立教の上野監督。

誰でもなれるものではありません。
天性のスピードは当然必要ですし、
許してくれる環境(長いロード以外のレースも
走らせてもらえること、堅実に行かなくても
監督が激怒しないこと、走り込みばかりでなく
スピードを養う練習をさせてくれること)も
必要です。それに本人の性格もあります。
監督の顔色を見すぎる優等生、思い切りの悪い
性格、リスクを計算しがちな頭脳派だと
身体的素質があっても難しいかも。

禁断症状(?)が出かかってますので、
そろそろそんな選手が出てきてほしいです…。
マジ切望。

しかし、スピード狂以前の問題として、
こういうタイプは箱根やマラソンよりもトラックで
活きますしトラックのための練習で磨かれますが、
そもそもトラック路線の選手が減ってます…。
強いと言われる選手だいたいロード中心です。
ロードで結果を出すための手段としてトラックを
走ってる選手が多く、トラックそのものが目的の
選手は少ない印象を持っています。
箱根やマラソンが大事なのか、トラックだと
五輪などの出場が難しいので敬遠してるのか、
トラック路線は流行らなくなっているような。

実業団だとトラック路線の選手がいますが、
学生の長距離ランナーでトラック路線というと
明治の阿部選手や東海黄金世代の卒業後は
もはや絶滅危惧種に近いのかもしれません。
例えば5000mそのものに本格的に取り組んでる
一定水準以上の選手…「もしかすると」という
選手は何人かいるけどあまり思い浮かびません。

ちなみにその5000m、実は国内一流の証とも言える
13分半切りが日本人学生で長らく出ていません。
(10000mの27分台も大迫選手や設楽選手の世代が
在学中に何人も出してた頃と比べたら少ないです)
最後に13分半切りが出たのは2013年と今年で7年前。
ロードでこれだけ記録更新ラッシュなのに
トラックには記録更新ラッシュの波が来ていません。
(厚底効果がロードほど高くないから説もあるけど)
次に13分半切りを達成する日本人学生は誰なのか、
その日はすぐ来るのか、遠いのか、トラックでも
革新的な靴が生まれるのを待たないといけないのか。
関東の大学が箱根中心で5000mに取り組むのが
難しいなら、関東以外からの可能性もありますね。

勿論トラック路線がみんなスピード狂タイプになる
わけじゃないですが、そもそもトラック路線すら
少ない状況だと望んでも難しいのかもしれません。
ファンの勝手を言えば、いろんなタイプの
選手がいてくれた方が見ていて面白いです。
堅実さが売りの選手に変われだなんて
言わないので、スピード狂タイプの「卵」
だけど走力だけ追いついてない選手が
これから成長してくれたら嬉しいです。
もし見つけたら応援したいですね。
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