Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

石川一人旅 1日目

2021-08-22 | 旅に出た
昨年の秋、GoToトラベルを使って
北陸方面へ旅行した話です。
主な観光先は金沢。
以前にし茶屋街だけ歩いたことが
ありますが実はまともに観光した
ことがなく、普段外国人観光客が
多そうなので、コロナ禍で少ない
うちに行っておこうかなと。

ところが10月に行くつもりでいたら
残念ながら仕事の都合で諦めざるを
得なくなり、紅葉目当てじゃないのに
紅葉シーズンまで遅れ、結果的に
GoToトラベルを利用した日本人で
混雑する時期になっちゃいました…。
結果的にたぶんコロナには罹りません
でしたが、感染リスクを考えると
人気の金沢ではなく、別のところの
方が安全だったかもしれません。
逆に全然人気じゃないところだと
施設が閉まってたり県外観光客
お断りだったりしがちですが…。

いつもなら1週間休みを取ったら
「土曜から出発して4泊5日で旅行し
木曜日から実家で休養」という
パターンですが、コロナ感染者が
増えてきてた時期だったので
少しでも最善を尽くして混雑を
避けようと思い、今回は平日月曜
~金曜の旅行にしました(実家に
コロナ持ち込んで親にうつしたら
まずいから実家にも寄らない)。
観光の方は屋外の庭園やマスク
必須そうな屋内施設が多いので
そこまでコロナの心配はして
なかったですが、やっぱり外食で
うつるのが一番心配でしたね。
飲食店内でマスクせずに喋る
観光客って絶対いるし。

例によって4:30に早起き。
行きは北陸新幹線で金沢まで
移動します(帰りは別ルート)。
全席指定のかがやき乗るのに
間違えて自由席特急券を事前に
買ってしまったので、予定より
20分早く出発して駅で変更。
車窓は秋景色、軽井沢では
晩秋で冬が近そうな感じ。
車内はガラガラってほどでは
なかったけど隣には客おらず。
長野付近で山の方に朝霧。
みんな考えることは同じで、
終点金沢到着が近くなると
トイレが混む(笑)。
城下まち金沢周遊バスに何度も
乗るので、金沢駅で北鉄バスの
金沢市内1日フリー乗車券を購入。
施設の割引サービスもあってお得。

周遊バス右回りで森山一丁目まで
移動。最初は心蓮社庭園です。
お寺の右手の墓地入口を進み、
お堂の裏手に回る道をくぐって
見に行くという隠れたお庭。
ネットで事前に行き方をリサーチ
しなかったら入口見落として
辿り着けなかったと思う(笑)。
苔が生えてるので足元注意ですが
知られざる素敵な池泉庭。
紅葉が色づいてました。
財力をアピールした庭より
静かな雰囲気の庭が好みなので、
この日一番好きな庭だったかも。

続いてひがし茶屋街へ歩きます。
移動途中、東山木町緑地とかいう
茶人の住居跡の公園を発見。
まずはお茶屋美術館。志摩の
入場券を見せると割引と書いて
ありました。志摩はバスのフリー
乗車券割引が効いてこっちは
効かないので、行く順番を逆に
すればお得でしたね…。
荷物はロッカーに預け、スマホ・
携帯以外で撮影禁止とのことです
(コンデジなんか大きさも画質も
スマホと大して変わらないのに…)。
お座敷は赤い壁に金屏風。
青い壁の群青の間もありました。
他のお茶屋施設も共通でしたが
お座敷には楽器類も展示して
あります。かんざし類の展示は
お茶屋3施設の中でここが一番
多かったかな。メインストリート
から1本外れてるからか、他の
お客さんは見かけませんでした。

ひがし茶屋街のメインストリートに
行くと、平日の朝なのに観光客が
結構いました。結婚記念写真撮影の
カップルも何組か。
志摩も撮影と荷物はお茶屋美術館と
同じルールです。こちらは有名
なのでそこそこ混んでました。
やはり赤い壁のお座敷がある。
写真撮らなくて色うろ覚えですが
鶯色の壁の部屋もあったかな?
中庭はお茶屋3施設の中でここが
一番本格的に作ってたと思います。

向かいの懐華樓は撮影OKで嬉しい。
荷物も預けなくてよかったです。
なのにカフェだけの利用客が多く
建物内の見学者は少数派。
折角なのに勿体ない…。
ここもフリー乗車券割引がある。
輪島塗の朱塗り階段を上がると
蒔絵の屏風、朱の間も真っ赤。
群青の間は壁が青系ですが
ここは変に原色に近い真っ青には
しておらず、和の建築に合った
品のある色でよかったです。
金沢のお茶屋がどこも壁に色を
付けたがるのは何でだろう?
京都のお茶屋を画像検索しても
壁が赤や青になってる例は
そんなに多くない気が(赤は
あったが青は見つからない)。
いずれのお座敷にも芸者と客の
スペースの間に襖があります。
朱の間と群青の間の間にも
部屋を設けているのは遮音の
ためだそうです。照明も素敵。
離れ控室も見られます。
今も利用されてるお茶屋なので
芸者さんが来るんでしょうね。
1階の黄金畳の茶室が圧巻で、
金箔を巻いた水引で編んだ
日本唯一の畳だそうです。
入れなくね?踏めなくね?
したがって使えなくね?
茶釜まで金箔使用でキラッキラ。
中庭は積もった雪を捨てる
目的で作ったものらしいです。
裏玄関の欄間はうっすら柄が
透けて見え、後で外から覗いたら
はっきり柄が見えました。

茶屋街内の行列のできてる
和食処には入らず、大通りに出て
11:00過ぎに金沢カレーを食べに
インデアンカレー東山店に一番乗り。
後で3人来たけどカウンターしか
ない店なので大人数は入れない。
トンカツカレー800円にしたけど
野菜玉子カレーが人気らしい。
ご当地B級グルメ金沢カレーの
特徴は添えられたキャベツ、
ステンレス皿、先割れスプーン。
名前はインデアンですが
洋風カレーなのでインドカレー
みたいな辛さはないです。
混んでなかったし滞在20分。

金沢市立安江金箔工芸館で金箔に
ついて学習。茶屋街に近い立地
ですがお客さんは少なかったです。
この後も博物館や美術館に入るので
金沢市文化施設共通観覧券3日間
パスポートを購入。国内で作られる
金箔の99%が金沢産だそうな。
銀と銅も混ざってて、銀が多いと
白色に近づくんだそうです。
作る工程、金の重さなどが分かる。
若手作家の現代漆芸も展示。

寺島蔵人邸は樹齢300年以上の
ドウダンツツジの紅葉が見頃で、
特に日が差すとと鮮やかでした。
池泉回遊式ということになって
ますが池には元々水がなく、
ゆえに書斎の名は「乾泉亭」。
サンダルで飛び石を歩いて
庭を回遊できます。庭に出て
建物2階(見学不可)の
ガラス窓を見上げると
赤い紅葉が映ってました。
武家屋敷で茶室が2つ。
見学客は最初私だけで後から
1組来ました。金沢は何だか
特定の有名人気観光地だけ
集中して混んでるみたいで、
それ以外は平日だからか
割と空いてました。

西田家庭園玉泉園も私の
他には1人だけでしたね。
もみじが紅葉してるのと
ドウダンツツジがいくつか。
金沢最古の茶室灑雪亭は
殿様しか入れないような狭さ。
隠れキリシタン灯籠も発見。
市街地の庭園なのに水芭蕉も
生えてます。日本料理店併設
だからか十分整備されてます。
江戸時代初期から中期にかけて
作られた庭で、中国南宋の画僧
玉澗の山水画に因んだ玉澗様式
庭園(2つの築山の間に滝、
滝の上部に石橋で石橋の上部が
洞窟式という特徴らしい)は
国内ではここのほか、 旧徳島城
表御殿庭園、阿波国分寺庭園、
粉河寺庭園、名古屋城二の丸
庭園、京都にもう1例しかなく
数少ないとか。

兼六坂歩いて上るの疲れる…。
成巽閣は兼六園の隣という
こともあってか、そこそこ
混んでた時間帯がありました。
バスのフリー乗車券で割引。
江戸末期に藩主の母のために
造られた御殿で、謁見の間の
梅椿鳥の欄間など豪華絢爛。
舶来の絵ガラスを障子に
埋め込んだり。将軍家の娘の
輿入れで持ってきた葵紋付き
打掛は地紋も細かくて流石に
手が込んでますね。
1階は格式張ってますが2階は
数寄屋風で、輸入ウルトラ
マリンブルーの青い天井の
部屋(壁はベンガラの赤)や
紫色の壁の部屋があったり、
網代天井の部屋があったり。
2つの庭だけ撮影可能でした。
万年青の縁庭園は音のある
水の流れ、つくしの縁庭園は
鳥の声を聞けるよう音を立てず
緩やかに流れるようにしたとか。
つくしの縁は庭を見やすいよう
柱が少ない造りになってます。

時間があったので近くの
石川県立美術館にも寄りました。
ここもフリー乗車券割引あり。
加賀友禅や伝統工芸の展示を
見て回ります。
籠の鳥の工芸品とかあったかな。
現代的なのもありました。
翌日の朝食用に使う箸を持参
し忘れたので、ミュージアム
ショップで輪島塗の小さい
兎の絵の箸を買いました。
裏手の「美術の小径」を通り
お次は中村記念美術館。
ここは文化施設パスポートで
入館。茶道具メインの展示で、
数椀しか現存しないという
白天目茶碗や夢窓国師の書、
小堀遠州の茶杓も。向かいや
隣接の茶室には入れません。
向かいの方の茶室には
庭がありそうに見えるけど。

そりゃ金沢に来たからには
駅伝常連の遊学館高校
にも寄るでしょう…(笑)。
文字色をユニと同じ濃紺に
するのは背景色が黒で
見えなくなるので断念。
ちょうど下校時間と重なってて
生徒の映り込んだ写真なんか
撮ったらまさに事案なので
本当に通過するだけです。
女子はセーラー服。屋上でつるむ
男子。全国高校駅伝に出場する
垂れ幕が下がってて、玄関には
トロフィーがいっぱい。

犀川渡ったらまた上り坂…。
辻家庭園は結婚記念写真撮影が
2組、ウェディングドレスに
合わせてか館内は暖房が効いて
ました。見学はOKでした。
ラピスラズリの群青の間は
この日だけでもあちこちで
見かけましたが、あの青色には
金沢の人を魅了する何かが
あるんでしょうか。
高緯度で冬に日中が短かくなる
北欧の人達が鮮やかな色を好む
ように、冬の日照時間が少なく
青空を見ることが少なくなるで
あろう北陸の人達もまた
はっきりした鮮やかな青色が
恋しくなるのでしょうか?
隣の緑の壁は素材何だろう。
木にはすでに雪吊り。
松の間は開いてなかったけど
梅の間(深緑の壁)と離れの間
(やや黄色い緑の壁)は見学
できました。屋内は本館(土足)
だけ見学可能で、別館や新館は
ウェディング用施設なので
庭園見学客は入れません。
外に出てお庭を見学、庭は
上り下りがあるからドレスを
着ての撮影はきつそうです。
一番上からは町を一望。
加賀藩家老の子孫で実業家に
なった横山家が明治後期から
大正初期にかけて作らせた
庭だそうです。有名な7代目
小川治兵衛が手がけており、
敷地の高低差を活かして大滝、
小川、池と水を流す設計に
してあります。転売される
前はもっと広かったらしい。
林で日陰だから夏は蚊が
いそうですね。こういう庭の
地面は笹が多いイメージ
だけど違う草が植わってた。
英国風自然庭園とのこと
なので西洋の草なのかも。
池に施設の渡り廊下が映る。

桜橋バス停まで移動するので
寺町通りを歩きます。
その名のとおりお寺だらけ。
心蓮社の周辺もお寺をよく
見かけましたが、やはり歴史の
ある大きな城下町となると
お寺の数が多いですね。
庭があると聞いて寺町鐘声園に
寄ります。公園に作った新しい
庭って感じ。入園自由。

バスでまた茶屋街近くの橋場町
まで移動し、夕暮れで風情ある
主計町茶屋街を散策。
あかり坂と暗がり坂も見つけた。
野良猫気分で狭い道をぷらぷら
するのはワクワクしますね!
古民家の一棟貸しの宿なんかも
ありました。他の客に会わずに
ゆったり過ごせるし、特に
このご時世だと一棟貸しの宿は
コロナの感染リスクが一番低い
のがいいですよね。
1人で泊まると高いけど
いつか泊まってみたい…。

黄昏時のひがし茶屋街に
また戻ってきます。
灯りがともって朝とはまた違う
雰囲気なのがいいですね。
みんな夜景を狙ってか観光客が
溢れてたから、お店閉めずに
営業した方が儲かりそう。
路線バスに乗る客も多かった。
平日なのに着物姿の女子学生が
目立ちましたが、オンラインで
動画を好きな時に見るような
大学の授業がまだ多かったん
でしょうかねえ。
まあ着物着るなら11月くらいが
暑くもなく寒くもなくちょうど
よさそうに思います。

片町でバスを降り和食を求めて
一十百に入店。
大衆割烹の形態のようです。
付け出し(お通し)は800円で、
魚介類やキノコなどを使った
5種類の小鉢が品よく並んでました。
金沢名物をと思って鴨の治部煮
1000円。タケノコに見えたのは
練り物でした。冷静に考えれば
タケノコは春の食材だから
こういったお店で秋に出てくる
ことはなさそうですが。
ほうれん草やキノコも入ってて
だしを感じるあっさり味。
化学調味料は使ってないそう。
加賀レンコンの天ぷら800円は
もちっとして芋類に近い食感
だったかも。イチョウの形に
切られた小さいサツマイモ
付きで秋を感じます。
豚の角煮700円が人気メニュー
だそうで注文してみました。
とろけそうで美味しかったです。
金沢に来たらお勧めです。
〆はメニューには書いてません
でしたが蟹のあんかけご飯
700円(漬物付き)を勧められ、
アツアツで生姜が効いてて
寒くなる時期にはよさそうです。
飲物はウーロン茶300円で。
フルーツをサービスでいただき、
レインボーキウイ(真ん中が
赤くなってて傷みやすいから
あまり出回らないらしい)、
リスの形に切ったリンゴ、
落ち葉の形の柿、マスカット、
メロンが入ってたでしょうか。
どのメニューも、旬の食材が
入っていたりイチョウや
モミジの葉などが添えられて
いて秋らしさを感じました。
計4730円。GoToトラベルの
クーポン使えたらしいけど
チェックイン前だったので
まだ持ってませんでした。
持ってたらノドクロ頼んでた
かもしれません(笑)。
月曜ということもあって
お客さんは他におらず、
飛沫に気を付けつつ
女将さんと喋ってました。
学生っぽいと言われたけど
もうアラフォーだよ…。

ライトアップした香林坊へ。
ホテルは素泊まりなので
東急スクエアの中に入ってる
スーパーで3日分の朝食と
飲み物をまとめ買いしました。
どうせなら地元限定のものを
買おうと思い、レトルトご飯は
北アルプスの天然水仕立て
ふんわりごはん石川県産
こしひかり3食パック
にして
おかずに石川県産中粒納豆、
フリーズドライ味噌汁3つの
うち2つは金沢・加賀味噌
「贅沢とん汁+五郎島金時」と
茄子の「贅沢みそ汁」に。
あとは加賀棒ほうじ茶(地元
でも売ってるけど)と
ふりかけとR-1ヨーグルト。
合計1702円、高めの味噌汁
買ってもお茶が安い分、
いつも旅先のコンビニで買う
1日分×3の金額と変わらず。

金沢の宿泊先は東急ステイ金沢
新しくて綺麗だし、部屋も
ダブルベッドもバスルームも
広いです。いつもだったら
手を出さない価格帯なので
お気に入りのマンテンホテルに
行ったかと思いますが、今回は
「折角Gotoトラベルの割引が
あるんだからこの際高めの
ホテルから探してみようぜ」と
思い立ちまして。
旅行代理店の新幹線切符付き
プランとも比較したけど、
切符含めたGoTo割引入れても
出費額が変わらなかったので、
ルートを自由に組めるよう
宿だけGoToにして予約サイト
から手配しました。
洗濯機&レンジ付きなので
部屋の外に出なくても服を
洗濯できるし温かい朝食を
摂れるのが選んだ理由です。
連泊を想定してるので
冷蔵庫もやや大きめですね。
浴槽が広い割にお湯貯まる
のが早くて、目を離すと
いっぱいになっちゃう。
入浴前に洗濯開始したから
早寝できると思いきや、
乾燥が1回じゃ乾かず
2時間以上掛かった。
消臭スプレーは香りで
ごまかすタイプじゃなくて
除菌できるタイプの方が
嬉しかったかな。ジーンズに
吹きかけたら香りにつられて
虫が寄ってきたので…。


《写真ブログ記事》
石川県・金沢 心蓮社
石川県・金沢 懐華樓
石川県・金沢 寺島蔵人邸
石川県・金沢 西田家庭園玉泉園
石川県・金沢 成巽閣
石川県・金沢 辻家庭園(前田家家老旧横山家迎賓館)
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石川県・金沢 ひがし茶屋街
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