Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

日本三大随筆のうち2つ読んだ

2006-08-21 | 読書
これを図書館で借りて読んでます。昨年は源氏を読んだので今年は随筆。

早速「方丈記」を読んで。

ぐおおおおお隠遁してえっ!!!

質素でいいから風流を感じながら静かに暮らしてえっ!!!!!


しかし己の煩悩を嘆く鴨長明よりも遥かに煩悩持ちのオイラが
相撲絶ちして隠遁できるわけもなく(笑)。
行く川の流れは絶えずして…抱く煩悩の流れは絶えずして(爆)。
淀みに浮かぶ泡沫はかつ消えかつ結びて…
脳内に浮かぶ妄想はかつ消えかつ湧いて(爆)。


「枕草子」も読みました。
イヤア清少納言に勝手に親近感抱いてしまった。
どこにというと…面食いなところ(爆)。
源氏という日本一有名な美男子を描いた紫式部といい、
当時の女房って「私は面食いよ!」とカミングアウトすることは
別に恥ずかしいことでも顰蹙買うことでもなかったのでしょうか
(だとすると…素晴らしい時代だ!わはは)。
で、具体的な面食いの証拠ですが、一例を挙げると

・説経の講師は美男子がよい。じっと見られてこそ、
 その説経のありがたさもわかる(第33段)

ですね(笑)。仏罰注意報発令。しかも私と同じ華奢専ですぞっ!

・雑色や随身などという雑役をする者たちは、
 やせ型のすっきりしたのがよい。
 上つ方の男子も若いうちはやせていたほうが見た目美しく…(第53段)

ただ私と違うのは、切れ長美青年より少し大きい目の美青年が好きなようで。

・大きいほうがよいもの。(略)男の目。
 あまり細いのは女のようだ。と言って、金属のお椀のように
 大きいのも恐ろしい。(第233段)


面食いとは関係ないですが、湿った涼しい風を愛する同士がいたとはっ!

・八九月ごとの雨まじりの風もまたいいものだ。(略)
 いつの間にこう涼しくなったのだろうと思ったりする。
 明け方、格子や妻戸を おしあけると、
 嵐がさっと吹きわたって、顔にしみるのが
 なんともいえないさわやかさ。(第198段)

普通は湿り風を嫌う人が多いので、ちょっと感動(笑)。
解る人は解るのね~。少し寒いくらいの湿った風っていうのは
美しい音楽を聴いた時に似た鳥肌を覚えるので大好きなんです。


「紫式部は1000年早く生まれてきた」と誰かが言ってるのを
聞いたことがありますが、私は清少納言の間違いだと思いますねえ。
何だかんだで紫式部は保守的なところがある気がする。
専業主婦より宮仕えして外で働きたい(第24段)なんて言ってるところが
20世紀フェミニストっぽいし、男性相手にも強気な時があるし。

たぶん今の世に生まれてきたら、頭もよくて仕事好きということで
キャリアウーマンでしょうな。しかもアメリカかぶれと見た。
というのは、日本でそんなに人気のない梨の花を、中国では
美しい花として…と褒めている点(第37段)ですね。
思うに、進んだ(と考えられがちな)外国文化に対する興味が強い。
だから英語が得意で、普段でも英語の語彙やカタカナ語を
混ぜながら話すタイプになったりして。
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