Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

たまには勉強

2012-08-26 | 読書
日本庭園好きで旅行先でも庭めぐりをよくしていますが、
まともに日本庭園について勉強したことがなく「ああ綺麗ねー」
で終わらせていたので、ちょっとは勉強しなきゃならんと
図書館で『日本庭園の心得』という本を借りてきました。

まずは庭園の歴史。庭園そのものも時代によって違うのですが、
(庭園を屋内から見た場合ですが)戸も時代によって違って、
切り取られる景色が違うとのことです。
やっぱり新しい庭より中世~江戸初期くらいまでの庭が
好きだなあ…。桂離宮がピークというか。ただの好みですが。

「池泉」「滝」「流れ」「島」「橋」「石畳・延段」「飛石」
「階段」「石積・土留」「石組」「白砂」「植栽」「地被(苔や芝)」
「築山」「塀・垣」「門・戸」「建物」「手水鉢」「灯籠」と
いった要素別の解説も。同じ池や滝でもいろいろな作り方が
あるわけです。石畳や階段も格式が高いのからカジュアルな
ものまであったり(単体で見ると中間あたりがおしゃれ)。
飛石は日本独自のものらしいです。歩きやすさも大事だけど、
見せたい景色に誘導するという役目もあるとか。
手水鉢は本来手を洗うためのものですが、実用のためでなく
水面に月を映して楽しむなんて使い方もあるらしい。

庭園の造り方まで載っていました。
こういう滝や流れを作るにはこんなふうに石を置く、とか。
流れの激しい早瀬を作る場合は石を寝かせなかったり。
石組も形や向きにルールがあるみたいです。
先が欠けたり尖ったりした石や不安定な形の石はNGだとか
(そういえば龍吟庵庭園の龍の角みたいな石って他ではあまり
見ないような…相当のプロじゃないと使いこなせないとか?)。
木もどこに植えるとバランスがいいといったルールが。
…まあ、金持ちじゃないから自分の庭を作ることはないけど。

これからはただ見るだけでなくもうちょっと要素なども
気にしながら庭園を鑑賞したいですね~。
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