Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

鹿児島一人旅 3日目

2023-11-18 | 旅に出た
駅伝観戦の合間の投稿になってますが
鹿児島旅行レポの3日目です。

東横インの朝食時間前に出発するので
24時間営業のジョイフルで朝食。
完徹っぽい若者が騒いでた。
隣の隣の県だが大分名物だんご汁定食
とり天付きを注文。とり天でまた肉
食ってるがファミレス大体肉だわな。
時間掛かるやつだったみたいで
他の客より提供遅かったです。
だんごと米でダブル炭水化物!

鹿児島中央駅は観覧車あるのか。
まずは知覧までバス。海沿いから山を
上っていきます。ウトウトしてたら終点。
知覧平和公園に行ったのは特攻平和会館の
施設じゃなくて入口にある「乙女の祈りの
庭」目的。他のみんなは当然施設目的で
来てるから庭に寄る人は私だけ。
名称からして鎮魂や平和祈念のために
作ったと推測されるけど、刈込中心の
部分だけ武家屋敷庭園テイストの
枯山水になってます。違うかもしれない
けど後方の植栽は茶木だったりする?
だとしたら茶の産地の知覧にぴったり。
日陰に行くと蝿が来るから時々日向へ。
公園には急須から茶を注ぐオブジェ。

庭好きなので知覧に足を運んだのは
勿論知覧武家屋敷めぐりのためです。
住人がいらっしゃるとのことで屋外から
だけだけど、いっぱい庭見られるの幸せ。
私は庭を見るので1か所20分弱。
ツアーだと屋敷は覗いてすぐ帰るくらい
しか時間取らないと思いますが、庭に
興味がないとそんなもんなのかな。
石垣と生垣の昔ながらの通り、
晴れもいいが雨でも風情ありそう。
石垣が多いので、赤いサツキが
ハイビスカスだったら沖縄みたい。

まずは森重堅庭園で入園料支払い。
他の屋敷みたいな枯山水じゃなくて
池泉庭園だったのも意外で、
石のトンネルがあったのも意外で、
バックの刈込がかなりウネウネ
してるのも意外。鯉がよく跳ねる。
庭の外では薄紫のアメリカジャスミン
(においばんまつり)の花が香ってた。

7庭園でなく入場自由の旧高城家住宅
からは囲炉裏の煙の匂い。男玄関と
女玄関がある建築、外から中を覗ける。
大きくはないが刈込中心の庭もあり、
庭へは緑を潜って入ります。
朝一番は観光客も少なかったですが
外国人ツアーが来始めました。

佐多直忠庭園を見てたら、隣から
「上方が優れて地方は劣る」みたいな
考えが節々から透ける話が聞こえて
きました…。正直気分がよくなかった
ので長居しなかったです。
むしろ京都からこんなにも遠くて
地質も気候も全然違う土地なので、
その土地で採れた石や気候に合った
草木を使った、地域の特色が出た
庭園の方が面白いと思うんですが。
無理に京都の庭園を真似ても
真似は本家を超えられないです。
道端で見かけた猫が庭を横切る。

佐多民子庭園、海岸にあるような
ゴツゴツした手水鉢の石?といい、
そのそばの棕櫚竹といい、石に
生えた草といい、蘇鉄もないのに
亜熱帯の海岸を思い出しました。
本当は海岸でも何でもなくて、
麓川上流の凝灰岩質の石を運んだ
深山幽谷を表した庭らしいです。
知覧の庭園は琉球庭園との共通性が
あるとのことですが。誰もいないし、
小さい庭ということで観光客が
覗きに来てもすぐ帰るので、
一人でのんびり見てました。

佐多美舟庭園は最も広いらしい。
晴れたり曇ったりで表情が変わる。
こっちには蘇鉄があります。
一番奥に高い石を立てるのは
さっきの庭と同じで、フキの葉や
シダの葉などが囲みます。
石もあるが緑が目立つ。
また別の外国人ツアーが来ました。
鹿児島県の南の方なんて海外から
訪れづらい場所だろうになあ。
大勢いられるほどのスペースがなく
追い立てられるように退散。

知覧型二ツ家、居住用のオモテと
台所のあるナカエが分棟式だった
のが合体した建築様式だとか。
ここでお茶。黒糖と卵の菓子の
げたんはセット300円。
げたんは温められてました。
黒糖が甘ーい!やっぱりお茶は
知覧茶なのかな。涼みたくて
冷たいのにしたけど、温かい
方がしっかり味わえたかも?
持ち帰りの一人分あくまき250円
も買って後日食べてみました。
原材料が餅米と木灰汁(木を
燃やした灰から取った「あく」)
ということで餅の一種だけど、
柔らかくてういろうっぽい食感も
ありました。端午の節句(5月の
旅行だからちょうどその時期)で
食されるちまきの一種で、
木灰汁や竹灰汁により腐敗を防ぎ
長期保存が可能となるとのこと。
きなこを掛けて食べます。
竹の皮の両端が縫われてて
開けにくかったけど美味しかった。

平山亮一庭園は山の稜線型の生垣と
刈込だけの庭。サツキの花はまだ
ちらほらでした。滋賀の大池寺でも
思ったけど、こういう植物主体で
デザインされた庭って木の寿命が
来たら昔と同じ姿じゃなくて
変わっていくのかなあ。
刈り込み方も伝言ゲームみたいに
庭師が世代交代するたびに徐々に
ずれていくかもしれないし、
どれくらい作庭当時の姿を
とどめてるんだろう。

平山克己庭園、生垣が直方体とか
上だけ波型とかじゃなくて立体的。
どこの庭も植栽の刈り込み方を
工夫しようとしてますね。低い石に
添った低いサツキも特徴的です。
どの庭も地面が砂だから、風が
吹くと砂埃が舞う。雨の日の方が
鑑賞しやすいかもしれません。

最後に西郷恵一郎庭園。
高い石を覆う大きな刈込。
ここも生垣がウネウネしてます。
鶴亀の庭でもあるようです。
どこもやっぱり松が少ないかな。
槙の方がよく見かける、というか
イヌマキを刈り込んで生垣にしてる
(そして手前はサツキ)のが多い
みたいです。あと成金じゃなくて
武家だからかもしれないですが、
どこも必要以上にやたらめったら
灯籠置かない。刈込がメイン。

バスで指宿駅まで移動、海沿いに
座ったら保護されたマングローブ
みたいなのが車窓から見えました。
メヒルギ群落の北限地らしい。
駅近くの青葉に行ったら順番待ち。
10分くらいで2階の座敷に通された。
温たまらん丼を注文しました。
砂むし温泉で作った温泉卵を使うのが
ルールというご当地グルメです。
黒豚三枚肉、ミニトマト、菜の花?、
そら豆、もやし入り。とろける卵が
豚肉に絡んで旨い。さっぱりした
さつま芋レモン煮や味噌汁付き。

駅前観光案内所でレンタサイクル
いぶりんの電動自転車借りて
片道1時間掛けて青隆寺へ行こうと
したら、全部借りられたと言われた。
このレンタサイクル、表向きは駅前
だけでなく各宿泊施設でもレンタル
できるような案内ぶりですが、事前に
旅館に電話したところ「宿泊者以外
ダメ」と言われたのでご注意。
指宿駅からタクシーに乗ると高額
なので薩摩今和泉辺りから乗ると
して、どこの会社なら来てくれるか
聞いたところ、タクシー会社一覧の
書いてあるパンフレットを渡された。
道の駅いぶすきまで出てタクシーに
乗ろうとして予約の電話をするが
1軒目出なくて2軒目は断られ、
指宿タクシーに掛けたらOKだった。
いつもは使ったタクシー会社まで
ブログに書きませんが、青隆寺に
行くのに利用できる会社が限られてる
ので周知せねばという使命感(?)
から書いておきます。

ちなみに道の駅いぶすきは複数ある
らしく、タクシー呼ぶ時は通称
「彩花菜館(さかなかん)」で伝えて
ほしいと。ちなみに当初は指宿以南も
観光しようとプラン作成試みたが
如何せん公共交通機関の本数が
少なくて、観光タクシー貸し切りでも
しない限り無理だった(平日だと
知覧枕崎間のバスがあるっぽい)。
バスで道の駅いぶすきの最寄りの
観音崎バス停まで戻る(温たまらん丼
食いに指宿駅まで行ったも同然)。
「渋滞するから急ぎなら列車使え」と
バスの運転手から脅されたけど
道の駅までは問題なかった。念のため
タクシー予約はバス到着予定時刻
10分後にしていて、バス停が反対車線
で信号待ちしたので、道の駅にいた
タクシーへは予約3分前に着いた。
そこから青隆寺までタクシー9分1490円。
案内看板が至る角にあり、運転手さんも
助かると話してました。

青隆寺は以前別の場所にあったのが
平成12年にこの山に移り、山道は昔より
綺麗になったらしいです。その後の
予定もないし約1時間見ておいたけど
境内見るだけなら30分か40分くらい。
サイトにより情報が異なるけど、
最終入山16:30で17:00までいられる。
堂内は撮影禁止&携帯電話オフですが
外や庭園は撮影OKです。
移ってそんなに年数が経ってないので
新しい建築で、本当に金色の金色堂
とかあります。隣にいた煩悩多めの
子供が「何億円?」とか喋ってた。
足元にも梵字など。ほとんど枯山水
だけど庭や庭っぽいところも多数。
手水鉢?になった青石綺麗。
水を貯めた手水鉢や石には花が
添えられてる。100円で鐘撞いてきた。
本堂は中央に本尊大日如来、脇に
不動明王と弘法大師。隣の観音堂には
大理石の優美な観音像。大師堂の先、
木道を通る一番奥の庭が何となく
落ち着かないと思ったら三途の川の
ようで石が積まれてる。
時間が余ったので写経道場で初写経
してみました!なぞらない紙なら
300円でそんなに高くなかったので。
手本を見ながら筆ペンで書いていくも
ただでさえ字が汚いのに細く書けずに
字が潰れがち。書いてて気づいたけど
般若心経って無の字多いな。
無は仏教にとって重要な概念だから
まあ分かる。デジタル時代にこんなに
いっぱい文字書くの久々だし、
まともな筆字となるといつぶりか。
書き終わって奉納した頃にタクシー
予約5分前になって駐車場まで戻る。
帰りは看板が少ないので運転手さん
自信なさげだったが道合ってた。
11分1490円。バスが来る時間まで
道の駅で暇潰し。海側の展望台から
知林ヶ島や桜島を眺めてました。

指宿駅に戻り、夕食難民回避のため
事前に予約してたさつま味入店。
やっぱり満席になってて予約なしの
飛び込み客が長時間待たされたり
断られたりしてました。忙しくて
電話に出る余裕もなさそう。
郷土料理を食べられるB定食3080円。
きびなごの刺身は辛子味噌に
ダイダイを掛けさっぱり食べる。
さつま揚げはアツアツ、昆布か何か
入ってたかな。少ししょっぱい根菜の
香物付き。とんこつは軟らかい骨付き
豚の煮物です。結んだ小松菜?大根、
こんにゃく入りで、豚だけだとやや
臭みがあるのでからしで食べる。
さつま汁はネギと四角に切られた大根、
人参、油揚げ、里芋、こんにゃく、
椎茸を確認。それと山川漬とご飯。
今回の旅行はきちんと郷土料理も
ご当地グルメも食べてるね!
きびなご以外肉ばかりだが。

指宿に来たので砂むし会館砂楽で砂蒸し
体験しようと思ったが客殺到で本日終了
とのこと。連休の混雑すげえ。
宿まで歩いてたら公衆浴場の元湯温泉を
見つけたので350円払って入ってみた。
脱衣場混雑。入ってみたらシャンプーも
石鹸もなかったので温泉に浸かって
脚伸ばすだけ。泊まるとこシャワーだけ
なのでそれができるだけでも十分。

宿泊はゲストハウスまちかど
初ゲストハウスです。温泉地あるある
だけど他に一人で泊まれる宿なかった。
シーツ等一式とバスタオルを渡され、
帰りに洗濯かごに入れてくださいと。
女性ドミトリーのカギも渡された。
狭いのはカプセルホテルで慣れてる
から平気。買った朝飯は名前を書いて
冷蔵庫に入れてOK。歯ブラシは有料
なので前日のホテルから持ってきてた。
紙コップは後でキッチンで発見。
シャワーにはシャンプーもリンスも
ボディソープも洗顔料もありました。
深夜早朝は使用禁止ですが、洗面所
には洗濯機(洗剤も置いてある)と
ドライヤーもあります。
乾燥機がないので、歩いてすぐの
コインランドリーへサンダル借りて
(靴下も洗って裸足だから)行って
20分回してきました。
浴衣がないから洗った服で寝る。
こちらは比較的揃った宿&ルールが
うるさくない宿なんだと思うけど、
想像してたほど不便じゃなくて
よかった!宿の条件次第では
ゲストハウスもありですね!
特に他のお客さんに話しかけられる
こともなく、また外国人が遅くまで
大騒ぎとかもなく早寝しました。


《写真ブログ記事》
鹿児島県・南九州 知覧平和公園
鹿児島県・南九州 知覧武家屋敷庭園(森重堅庭園、旧高城家住宅)
鹿児島県・南九州 知覧武家屋敷庭園(佐多直忠庭園、佐多民子庭園、佐多美舟庭園)
鹿児島県・南九州 知覧武家屋敷庭園(平山亮一庭園、平山克己庭園、西郷恵一郎庭園)
鹿児島県・指宿 青隆寺
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