Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

Muchaと書いてムハと読む?

2017-04-29 | ちょっと外出
国立新美術館のミュシャ展に行ってきました。
いつか作品見たいな~とずっと思ってて行ってなかったのですが
今回東京に集結、しかも大作初来日とのことで迷わずGO。

チケットは当日美術館で買うと並ばなくてはいけないので
事前にセブンチケットで購入しておきました。
「当日券」と書いてたもんだから一瞬「前日以前に買ったら
無効なのか?」と焦りましたが、開催期間前に発売されていた
「前売券」と「当日券」で料金が異なりまして(前売券の方が
割安)、当日券料金ですよって意味での「当日券」のようです。
前日以前に当日券買っても当日使えます。

折角都会に繰り出すので、いくつか庭めぐりもすることにしました。
本当は5月後半に花粉が飛ばなくなってから出掛けようかなと
思っていたのですが、休館日の火曜と混雑しそうな土日以外で
仕事の休みが取れるか読めなかったので4月に行っておくことに。

最初は開館時間早々に表参道の根津美術館に行ってきました。
表参道って街並みも歩いてる人達もシャレオツだNE!
全然シャレオツじゃない私が歩いて済まんNE!
青学とは逆方向に歩いて行ったら美術館がありました。
特別展「燕子花図と夏秋渓流図」の開催中でしたが、
むしろ館内入ってすぐのクシャーン朝時代の仏像に興奮(笑)。
燕子花図でふんだんに使われている青はどんな顔料なんだろう?
昔の西洋画だと青色は中央アジアで採れるラピスラズリを
使ってたから貴重で高価だったんだよな…なんて思いながら
見てましたら、日本画でも岩群青(藍銅鉱)の青は貴重だったとか。
絵画に詳しくない現代人が見る以上に贅沢な屏風なんですね。
夏秋渓流図の渓流の部分も白ではなく青で描写されています。
赤い枯葉なんか本当に写実的で驚かされるのですが、一方で
笹はとてもシンプルに描かれていて不思議な絵ですね。
2階には古代中国の青銅器や豪華な蒔絵の重箱などの展示も。
双羊尊という2匹の羊が合体したユニークな形の殷代青銅器の
酒器が観覧券のデザインにもなっています。左右で少しだけ
模様が違うようですが、特段説明はなかったので2匹の羊が
オスとメス=陰陽ってことはないのかな。

根津美術館は庭園もあるということで訪れています。
明治期の庭を美術館建築時に改修しているようです。
ピークはもう少し先かもしれませんがカキツバタが咲いていました。
燕子花図屏風もこの開花時期に合わせて毎年展示しているとか。
茶室もいくつかあって抹茶を楽しめる茶室もあるようです。
よく見ると石仏や石塔もあちらこちらにあります。新緑の中で
思惟姿を取る石仏を見ると何だか心地良さそうに見えますね。
悟り開いてたら心地良いなんての超越してますが(笑)。

メトロ半蔵門線で永田町まで移動してお昼。
これまで東南アジア料理をほとんど食べていませんので、
アジアンビストロDaiでちょっと挑戦してみることにしました。
平日ランチメニュー\1,000+前菜3種盛りAセット\300。
ランチメニューにはメインのほか食前食後のドリンク2杯と
コーンドレッシングのサラダが付きます。メニューは辛くない
パッタイ(海鮮焼きビーフン、パクチー添え)で。ドリンクは
選べるので食前はデトックスティー(ミントティーに近い味)、
食後はレモングラスジャスミンティーを選択。前菜3種盛りは
海老トースト、生春巻き、小さいトムヤムクンです。
パッタイと海老トーストは普通に美味しかったです。
トムヤムクンはミニサイズだったので大丈夫でしたが、通常
サイズだと辛いの苦手なのできつかったように思います。
生春巻きはピリ辛のソースの方はよかったのですが、
ナンプラーの方はニオイが…。以前ベトナムのフォーを食べて
合わんと思ったのはこれが原因だとようやく判明。
東南アジア料理における自分の味覚傾向が分かりました。
やっぱり要注意ですな…何でもOKとはいかない感じ。

・パクチーは好きってほどじゃないけど平気。
・でもナンプラー(魚醤)は無理。
・あまり辛いのも無理。パッタイみたいに辛くなければ平気。

食後は向かいのホテルニューオータニに潜入(笑)。
ショッピングエリアから入って行き、宴会場階に上り、
何食わぬ顔でうろついて日本庭園へ。ラフすぎる格好だと
怪しまれるおそれがあるかもと思って、この日は一応仕事着と
あまり変わらない格好をしています。宴会出席者でも庭園内
高級レストランの客でもないような人も歩いてましたけどね。
この土地は加藤清正下屋敷→井伊家中屋敷→伏見宮邸宅という
歴史があるようで、戦後外国人の手に渡りそうになったのを
ホテル創業者が買い取ったのだとか。ただし庭園はホテル
建設前に荒れ果てていたのを改修しており、昭和期の庭という
感じでした。下まで行きましたが滝は流れてなかったです。
赤玉石のような高価な石をドーンと置いてます。
木の根が化石になった石も庭園内に4個あるそうです。
池の中の石で盆栽みたいに松と苔が生えたのがありました。

メトロ南北線で麻布十番へ移動、鳥居坂上って国際文化会館。
ここもホテルです。旧岩崎邸庭園を見せていただきました。
事前予約は不要でフロントで一言お願いすれば見学OK。
岩崎邸の名のとおり三菱財閥の庭で、小川治兵衛の作庭です。
空襲に遭ってますが昭和初期の作庭当初の姿はおおむね残って
いるとのことです。池のほとりに藤が植えられていて、花房が
垂れ下がってるのが印象的でした。短い花房だったので
「藤の花ぶさみじかければ水面の上にとどかざりけり」状態
でしたが(笑)。日本庭園の藤の花っていつも藤棚ばかりで
使われ方がワンパターンで面白くないなと思っていたのですが、
藤棚以外の使われ方もあるんですね。私はこっちの方が好き。
たまたま花の時期に行ったので気づくことができました。

さていよいよ国立新美術館のミュシャ展です。
草間彌生展もやってて木まで水玉ラッピング!

「木に登った水玉 2017」という作品名らしい。
草間彌生展も人気でしたが、ミュシャ展も累計入場者30万人
超えということで平日なのに入場者が多かったです。
入るとすぐ大作スラブ叙事詩。大きい絵が20点あります。
大きい絵にいろいろなものが描かれており、衣装や装飾品や
調度品などの細かく綺麗な模様もやはり気になりますので、
1枚見るのに何分も掛かります。気付いたら1時間過ぎてる。
4枚だけ何故か撮影OK(OKの基準は何なんだろう)。
最初に見た1912年完成の3枚が、上方に描かれた神や人の
全身が(背面じゃなくて)最前面に浮かんでる構図だった
ので、全部そうなのかなと思いきやこの3枚だけでした。
裏からライトを当てているような、光を感じる色使いの絵も
いくつもありました。写真ではそうでもありませんが
「原故郷のスラヴ民族」とか星が輝いてるように見えましたし。
近くでよく見ると、ミュシャが線画で描いているような線が
筆で入れられているものもありましたね。
20枚中フス派やフス戦争に関する絵が何枚もありまして、
日本の世界史の教科書ではちょっとしか出てきませんが
スラブ民族にとっては重要な歴史なのかなと。

スラブ叙事詩以外の有名な作品も展示されています。
堺市のアルフォンス・ミュシャ館所蔵の、女優サラ・ベルナールの
「ジスモンダ」などの公演ポスターや「四つの花」「四芸術」
「ビザンティン風の頭部」「黄道十二宮」「ヒヤシンス姫」などの
お馴染みの作品も見られました。堺市の方は6月まで休館だそうな。
絵画だけでなく彫刻も作っていたようで、「黄道十二宮」風の冠を
被った美しい女性ブロンズ像「ラ・ナチュール」も良かったです。
女性の長髪を大胆に束にする表現が彫刻でも使われていまして、
三次元なのでよりはっきりしています。いろんな角度で見たい作品。

六本木に来たので夕食も各国料理。ケバブ屋さんもありましたが
(散歩の犬にケバブあげてる人が…)今度は西アフリカ料理
エレベータを降りたらいきなり店内。日本人の客はいません、
というか店員に日本語全然通じない(汗)。
クチコミ見ると昼は日本語のできる店員がいるのかな?
フフを食べたかったのでフフとスープ類を頼もうとしたところ、
フフと一緒に食べられるのはメニューでフフと同じページに載ってる
3種類のスープ(ペッパー、エグシ、あと1つ忘れた)に限られる
ようなことを英語で言われまして(英語苦手だから最初何言ってるか
分からなかったけど何とか理解した)、エグシスープにしました。
エグシスープの主原料はメロンの種、ほうれん草、ペッパー、マトン、
ドライフィッシュだとか。フフは「芋の木のおもち」と書かれていて
隣に「ヤム芋のおもち」が載ってたのでこっちはたぶんキャッサバ。
足りなかったらバナナ系メニュー追加するかと思ってましたが、
フフが巨大だったので追加不要(笑)。一緒に水の入ったボールも
出てきまして、手を洗う用と言ってたので手で食べることを理解。
マトンが骨付きだったので時々ナイフとフォーク使ったけど。
フフは日本のお餅ほどネバネバではないですがパンよりは粘性あり。
手に粘りが付くので手を洗う水が必要というわけです。
モチモチで美味しいです。ヤム芋の方もいずれ食べてみたいです。
しかしあのフフは直径20cm以上あったんじゃないんですかね…。
少食の方はたぶん1人で完食できないと思います。もしかしたら
複数人で取り分けするのが普通なのかな。エグシスープは
それだけで食べると苦みがありましたがフフと食べるとちょうど
よかったです。ペッパーが入ってるのでピリ辛さもあります。
ヘルシーな羊肉なので、食べてる時はフフの巨大さもあって満腹
でしたが後になって胃が苦しくなったりはしませんでしたね。

ホテル庭園は他にもいくつか一度見てみたいものがありますので
機会があれば行ってみたいです。各国料理については行ってみたい
店が東京には庭園以上にもっとあるので、そろそろ本気出さねば。
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