Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

蛍光ピンクのユニは嫌いだが判別しやすいのだけは利点

2016-08-28 | 走る若人が好き
他競技はテレビでは体操ちょっと見たくらいで、後はネットで
結果見て「ほほう」な程度だったのですが(地球の裏側だから
時差合わないし、ルールが分からない競技が多いし…)、
陸上は見られる時間帯の日本人の出ている種目は大体見てました。
溜め込んでの投稿なので長文(相変わらず素人意見だけど)。
女子も見てましたが分量多すぎなので男子に絞ります。

やっぱり一番熱狂したのは男子4×100mリレーでしたね~!
マジでテレビの前で叫んでました(笑)。
決勝に進む他国は皆9秒台の選手を抱えてて、こっちは9秒台いない
どころか個人種目で200m勢があまりよくなかったように見えたので、
決勝に行けてもメダルはキツいかな…と思ってたのですが、
見事銀メダルでした。タイムも従来の日本記録を大幅に更新して
37秒台突入、アジア記録も中国から取り戻しました。
アンカーにボルトを擁するジャマイカには流石に勝てなかったけど
3走終了時点では互角だったし、アメリカには先着(結局失格に
なったけど。アメリカ失格とかバトン落としとか多いな…)。
単純な個々の100mベストタイムの合計では他に強い国もあるのに、
また北京みたいにライバル自滅続発ってわけでもなく決勝に強豪が
揃ってたのに、快挙すぎますね!

バトンパスの上手さや各選手が地力を付けたことも要因ですが、
配置がもう唸るようなドンピシャ。スタートダッシュが武器の
山縣選手が1走、バトンパスに慣れた飯塚選手が2走、コーナーが
上手い桐生選手が3走(100m走ることが多いからあんなコーナー
速いとは知らなんだ)、バトンは経験浅いけど後半の伸びがある
ケンブリッジ選手が4走。最高の組み方ですし、また最高の組み方が
できる適性を持つ選手がよく一度に揃ったなと思います。
4年後も全員20代なので、他にもっと強い選手が育たなかったら
不動でもいいくらいです。ボルトが引退して東京での金メダルの
可能性も少し出てきたかと思いますので、まずは9秒台や19秒台を
目指して個々のレベルアップを図ってほしいですね~。
しかし予選を生中継しなかったテレビ局は何考えてんのさ!
ネットで配信してたからまだよかったけど。

女子はともかく、男子に関しては世界に近づく短距離に対して
遠のく長距離というのが明らかになっちゃいましたね…。
リレーの成績は10000mに例えるとおそらく26分台相当の快挙
でしょうが、このタイムを日本人が出せる気が全然しない。
まあ、多少持ちタイムがよくても本番で全然発揮できなきゃ
どうしようもないですが…。展開や気候にもよりますが、
例えば10000mなら28分半は切らないと、言葉は悪いですが
「五輪じゃなくて日本選手権がゴールだったのかな…」という
感想を持ってしまいます。参加記録でもある27分台であれば
力を出し切ってると言えそうですので、そういう意味では
トラック長距離では大迫選手は五輪に万全の状態で臨んでくれた
のかなと思います。不満そうにインタビューを受けてましたが、
負けず嫌いで目標が高いことの表れというのは長距離ファンは
よく知ってますし、長距離界一番の希望であることは間違いない
ので、いつか満足した表情を見せられる日が来ることを祈ります。
初めて見た人はもっと愛想よくせえって思ったのかな(笑)。

設楽選手はマラソン転向の意向とのことで。性格からしてマラソンの
方が向いてそうに見えますし、Hondaはマラソン選手を輩出してる
チームですので、早めに始めた方がいいのかもしれませんね。
マラソンは、むしろロンドン入賞の中本選手が優秀すぎたのかなあ…
と改めて再評価。後継者は誰かおらんのか(できれば20代で)。

3000m障害に関しては、塩尻選手の派遣が決まったのが直前すぎたので
(レース2週間前を切っての決定で、駅伝シーズンに向けての合宿に
入ってたらしい)早くに決まっててレースに向けての調整ができてたら
もう少し健闘できたのかなと思いました。陸連の設定タイムに届いて
いませんでしたが、招待状が来たのを今回は受け入れたようです
1年前にも言いましたが、「招待状以外で派遣する選手も含めて
競泳並に派遣を厳しく制限して世界レベルの選手以外は派遣しない」
のでなく「一人でも多くの選手に経験を積んでもらいたい」という
スタンスであれば招待状用の設定タイムは不要で、日本選手権で
よほど惨敗でない限り招待即派遣のルールでいいと思うのですが)。
諦めてたところを急に行けるって言われてびっくりしただろうなあ…。
学生オリンピアンは男子長距離では竹澤選手以来とかなり貴重。
欲を言えばレース直後インタビューでは駅伝じゃなくて世界の舞台への
再挑戦について語ってほしかったですが、まだ10代ですし目の前に
見えている課題や仕事を一つずつこなすので精一杯なのは仕方ない
かなと思います。「日テレの中継だし駅伝の話をしてあげるか」と
わざとサービスでやってたら気が回りすぎる10代だが(笑)。
ところで3000m障害って外国人選手は足を掛けずに障害跳ぶんですね。
日本人選手もこれ習得できたらタイム縮まりそう。

さて、マラソン復活のための提言記事も各所から出されています。
環境については、長距離は資金面では恵まれてそうですし
(でも選手数が多いから一人一人に手厚くはないのかな?)、
実業団にはアフリカから選手が来ていますので世界レベルや
それに近いレベルを体感しようと思えば機会はあるはずです。
活かせるものはあるのに活かしきれていないような感じです。
選手の意識が低いのかというと、「マラソンは引退前の記念」
みたいな風潮を感じた一時の超低迷期と比べると意識の高い
選手は(勿論全員ではないですが)増えていると思います。
学生のうちから積極的にマラソンに参戦する選手もいます。
ただ、実業団の指導者側の変化はあまり目に見えて感じません。

実業団任せではなくナショナルチームの活動をもっと積極的に
という論調の記事が多いように見受けられます。確かに明らかに
育成能力のない実業団が素質ある選手を抱えていたらその選手に
別の場で成長の機会を与えてあげたいというのは分かりますが
(実業団だと社員だからなかなか自由に移籍もできないしね…)、
最新かつ最適なトレーニング方法等を伝授したり、短距離で
リレーのためのデータを収集し実戦に活かしたような科学的分析を
行ったりといったようなことが、長距離のナショナルチームでも
できるんでしょうか?どれだけいい選手を集めてもカビの生えた
指導をしてしまっては意味がないわけで、まず適切な指導の
できる優秀な指導者やスタッフを(不在なら育成するなり、
現在関わっていない人材を外部から連れて来るなりして)揃える
ところから始めないと…と思います。参加への強制力を持たせると
したら、自信を持って選手を受け入れられる一流の指導体制を
整えてからでないと、喜んで参加してはもらえないのでは…。
マラソンに関しては他国との競争以前に過去の日本人の記録に遠く
及ばないので、まずはそのレベルに到達するのが目標ですね。

東京五輪で求められるマラソン選手についても、スピードのある
選手のマラソン転向を望む意見と、暑さに強いタフな選手が選ばれる
ことを望む意見があります。そりゃ両方兼ね備えた選手がいれば
言うことないですが、そううまくもいかないものです。
「酷暑の中行われる東京五輪で、トラックのスピードをそのまま
距離4倍以上のマラソンで発揮できるのか?スピードといっても
冬場や寒冷地でしか出せないスピードじゃあまり意味ない気が
するぞ?」という疑問があるので、私はタフな選手優先派です。
選考レースを夏マラソンに変えるのは大人の諸事情で不可能かと
思いますので、現実的な方法としては「何年前かは問わないので
ペースメーカーなしの夏マラソンで2時間○○分を切ったことが
ある」といった選考条件を追加することでしょうかね…
(夏場の世界陸上での入賞も一応同等に扱ってもいいのかな)。
早めに言っておかないと間に合わなくてクレーム続出ですし
(遅くても世界陸上のない再来年には夏マラソンに参戦できる
ようにしないと)経験年数の浅い若手選手には不利になって
しまいますが。さらに現実的に運用するなら、1枠だけそういう
枠を設けるとかかな。あと「夏マラソン」の定義が必要です。
「北日本と高地は7~8月の日中、それ以外の国内は6~9月の日中
または7~8月の夜、外国なら当日○○度以上ならOK」みたいな。
あと選考方法ですが、やっぱり前年の世界陸上からは3位以内じゃ
なければ内定出さなくてもいいような…。

ところで東京の夏の暑さは本当にどうするんでしょうねえ。
昼間にやったら熱中症で倒れる選手(と沿道の観客)続出です。
マラソンはアテネみたいに夜にやるのかな。夕方に打ち水して
路面の温度下げておくとかして(笑)。直前番組7時からで
スタート8時、中継終了11時半だとテレビも視聴率取れて好都合
でしょう。マラソンより心配なのが距離と時間がさらに長い
50km競歩ですね。こちらは歩形のチェックがあるので暗い中で
開催することができないと思います。南半球のリオですら
皆フラフラだったのに夏の東京はサバイバルすぎます。
視聴率は期待できませんが朝6時スタートですかねえ…。

陸上はドーピング問題はあるものの、他競技に比べ審判の不条理な
問題(誤審や買収など)は比較的起きにくい競技で、そこが好き
だったりもするのですが、今回はいろいろありましたね…。
陸上は審判が目立たない大会がいい大会だと思うんですがねえ。
競歩の件、当事者の片方が抗議したら審判長はきちんと検証せずに
受け入れちゃうのかな?と思いました。あるいは「疑わしきは
とりあえず罰しちゃおうぜwww後知らねwww」主義なのか。
日本も抗議して覆ったからよかったですが(英語できるスタッフ
いてよかった…)、後味がよくないので本来ならあっちの抗議も
最初から却下されてすんなり決まってほしかったです。
女子トラック種目で転倒した選手を救済して決勝に進ませてたけど、
私はひねくれてるので(笑)「今後救済狙いでわざと真似する選手が
出たらどうするんだろう?」とか「ギリギリ転倒まではしなかった
けど影響が出て敗退した選手も救済できるのか?」とか思いながら
見てました。「前例」を今後悪用されなきゃいいけど。

さて、4年後の東京では誰が出場しているのでしょう?
…それより競技場ちゃんと完成できるのか?(笑)
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