Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

国士舘イケメンだらけなんですけど

2017-01-07 | 走る若人が好き
Twitterの検索で「国士舘」って打つと「国士舘 イケメン」が
表示されるくらいなので皆そう思ってたんだろうな(笑)。
あと区間別では6区の下位スタート大学に多かった(笑)。
てなわけで箱根駅伝の感想です。6000字あるよ!

全日本駅伝同様に青学vs早稲田か?と言われてたところ
終わってみれば青学圧勝でした。おめでとうございます。
1区はスローペースを読んでエースを使わず上位で乗り切り、
2区の一色選手が神大の鈴木選手に負けたのは意外でしたが
3区好不調の波の激しい秋山選手が好調の方で来てくれて
首位奪還、不安と言われた5区も逃げ切って往路優勝、
復路にも実績のある選手残す層の厚さで他校はお手上げ。
6区は小野田選手で今年も区間2位で後ろに差を付け、
体調不良だったという7区田村選手の脱水症状だけはヒヤヒヤ
しましたが(二宮ではフリーザ様達に微笑む余裕あったのに…)
8区下田選手が区間2位に大差を付ける区間賞の走りで勝負あり。
9区池田選手、暑いの得意で練習で長い距離よく走ってるらしい
ので、マラソン転向せず競技続けないの勿体ないですね…。
最後は安藤キャプテンが締めて3連覇&3冠達成、渋谷でパレード。
「3冠10年おきの法則」も圧倒的な強さの前には崩れました。

早稲田は往路で青学に近い位置というのはほぼ想定通り
だったかと思いますが、青学が田村選手や下田選手なしで
前に来たというのは想定してなかったかもしれませんね。
復路に昨年9区区間賞だった井戸選手を9区では遅いと
思ったのか7区に持ってきて勝負を掛けましたが、
前が大失速している割にはそこまで差が詰まらず。
9区で東洋に逆転されて3位に。東洋は出雲駅伝や全日本
駅伝は精彩に欠けてましたが、箱根となると力を発揮
しますね~。かつての王者ももう上位に来られる力は
ないのかな?と思ってましたが恐れ入りました。
他の駅伝は「箱根の練習」くらいの位置づけなのかな?
確かに3冠狙えるような大学でなければ3大駅伝全てに
全力で臨むのは難しいのかもしれません。

前回から躍進したのが順大と、予選会組の神大、法政大。
共通点は全日本駅伝に出場していないことで、そのため
どこの下馬評もあまり高くなかったです。順大はエース
塩尻選手のほか4区5区の新区間への対応に成功。
神大は1区山藤選手が好発進で2区鈴木選手が一色選手
置き去りで区間賞の見事な走りでトップに立ち、シードを
守りました。鈴木選手この1年で強くなったなあ…。
ここまで強いなら来月の丸亀ハーフで日本人学生記録
1:00:50を狙ってほしいなあ…出場するかな?
法政は意外でしたね。往路に全投入して復路スカスカに
なる大学が多い中、復路にも戦力をしっかり残した印象。
4区延長で往路偏重の流れになるかというところ、結局
シードを獲ったのは復路も戦える大学という結果に。
神大は10区で車が飛び出してきてあわや事故でしたが
この件優勝より話題になってるような…。

ということで、全日本駅伝は出ないか手を抜いた方が
箱根に向けて調整しやすいのではないかという説が(笑)。
しかしわざと予選放棄で出場しないのも顰蹙買いそうだしな…。
層がめちゃくちゃ厚ければメンバー変えるって手もあるけど
そこまで厚いと優勝したくなりますし、そうするとベストの
布陣で行かないと負けるので手抜きがしづらいですね。
シードも6校だけでしかも出雲駅伝と違って予選があるので
優勝候補以外でシードが欲しい大学も手抜きしづらい。

往路優勝狙いかと思われた駒澤は状態の戻らない中谷選手を
4区で強行出場させてしまい往路優勝ならず。6区の選手も
直前にインフルエンザに罹ったのを強行出場させたようで
他に選手がいなかったのかなあ…。大塚選手が5区区間賞の
走りだったので総合9位にはなれたけどちょっとヒヤヒヤ。
インフルエンザで主力が3人離脱したのが山梨学院で
おそらく予定外の選手が走った区間も多かったのでは
(ひょっとしたら話題になった5区も予定外だったのかも)。
1区から大きく出遅れたままシード権を落としました。
先日の高校駅伝でもインフルエンザで出場できない選手が
いましたが、この冬大流行してますね。
山梨学院のほかにシード校から予選会回りになってしまった
のが帝京。ここ4年で8位→11位→10位→11位とシード権
争いの常連ですね(争いに加わることすらできなくなった
大学もあるので、争う位置をキープできてるのは頑張ってる
とも言えますが)。気象条件がよくないような時はシード
獲るかなと思いましたが、争う相手が日体大や東海みたいな
復路にも選手を残す大学だと流石に厳しかったかな…。
この2校上位もあるかと思ってたけど往路で大きく出遅れ。
しかし日体大のMVP秋山選手の山下りごぼう抜きは圧巻でした。
57分台まであと少しで惜しかったなあ。

今年から4区が延長され、5区が短縮されました。
1年前に「早稲田と駒澤は不利、青学と東海は有利」と予想
しましたが、早稲田は5区が長ければ青学に追いついたかも
しれず、駒澤はもっと貯金を稼げたので確かに不利でした。
青学は往路トップで逃げ切れたのでやはり有利でしたね。
東海は5区オーバーペースでフラフラになっても完走できた
という意味で5区短縮に助けられました。今回は気温が暑く
風も吹いて走りにくい気候でしたが、5区が短かったので
棄権も棄権寸前も出ずに無事終えられてよかったです。
5区のタイム差が例年より小さく順位争いが大変白熱し、
復路一斉スタートも少なめでシード争いのタイム差が
分かりやすかったので、見てる側は面白かったです。
4区に準エースを置けた大学と置けなかった大学で差が
結構付いたので、来年は強い選手の配置が増えるかな。
5区はエースよりも職人を置いて1年間掛けて準備をして
堅実に走ってもらう方がよさそう。職人がいればだけど。
山の神の素質を持った選手がいても2区に回ったりして
神が出にくくなる?って言ってると数年後に出たりして?

箱根に関してはチームの完成度が他校と全く違いますので、
一色選手が卒業しても引き続き青学の天下が続くのかなと
思います。ベタな配置をするなら2区下田選手3区田村選手
とかで首位に立って厚い選手層で逃げ切ればいいし、
他に主要区間を乗り切れる選手がいるならこの2人をまた
ジョーカーに使って他の大学を翻弄してもいいし。
いい選手がたくさんいるので自由にやりたい放題(笑)。
やりたい放題までは行かなくても、青学が主導権を握って
他の大学はその動向にやきもきというのは続きそうです。
青学にとって一番怖いのは原監督が大学の監督業に飽きて
GMOで本格的にマラソン指導者になるなり、監督以外の
別の道に転身するなりして辞めちゃうことかも(笑)。
もしそんなことになったら後継者誰になるんでしょうねえ。
強豪の仲間入りをしてからの歴史が浅くOBが少ないけど。

東洋も選手を育てて来るかなとは思いますが、元々の差が
あるので青学に勝つまではなかなか困難な道なのかな…。
往路の4年生は卒業しますが、2区山本選手は今後エースと
して期待が持てそうでしたし、今回起用されなかった
相澤選手などの下級生もいますし、やはり箱根に合わせて
くる実績もありますので、また総合3位以内をキープできる
戦力を作ってくるんじゃないかなと思います。
山の上り下りがいまいちだったのでそこが課題なのかな
(本来走る選手が故障して代わりだった可能性もあるけど)。
早稲田は主力の多くが4年生で、東洋と違って高校生の
スカウトに苦戦しているらしいので、来年度は厳しいかな。
2区と5区が残るので急降下まではしないでしょう。

巷では東海が対抗馬になるんじゃないかという意見が多く
見られますが、今回見た感じ単に「1年生のスタミナ不足
だけが原因なので来年からは大丈夫」とは言えない気が。
石橋選手を往路に置かずに出遅れたことで5区のオーバー
ペースを招いたところなど采配が拙い印象が拭えず、
出雲駅伝程度ならスピードだけでねじ伏せられても
箱根駅伝で勝てるチームというのをこれから作れるのか、
いくらいい素材がいてもうまく料理できるのかという
疑問が…(箱根優勝には興味がなくてトラックの記録が
目標ならいいけど)。その点原監督は料理うまいですから。
選手以上に指導陣のレベルアップが必要な気がします。
關選手は佐久長聖の卒業生だと上野・佐藤・大迫選手の
系譜のスピードランナーなんじゃないかなと思いました。
上り坂の2区は不向きに見えるので平坦な3区の方が活きそう。
同じ区間にこだわらず適性に応じて柔軟に変えてほしいです。
逆に鬼塚選手は4年間1区でよさそうですね。

常に上位候補に挙げられてきた駒澤は山上りの大塚選手が
卒業してエース格が工藤選手だけとなってしまいます。
5区で挽回したり貯金を作ったりが難しくなるのは辛い。
窪田選手や村山選手がいた頃に優勝できなかったのが
痛かったなあ…今あの頃のチームがいたらかなり強そう。
高校駅伝の上位選手も入ってくるらしいですが、今回
どの大学も1年生が苦戦したので過度な期待はできず、
4区と山が計算できる分だけ同じ大エースを擁するチーム
でも順大の方が上回りそうな…。まあ優勝争いは無理でも
普通に走れれば流石にシードを落とすまではないとは
思いますが、今回の4区6区みたいに不調の選手を走らせたり
想定通りにいかないことがあると決して安心できません。
片西選手は来年往路かな。全日本駅伝の時も思ったけど
他の選手に付いて行って突き放すの得意そうですよね。
復路は一人旅になることもあるので、むしろ集団走に
なりやすい往路の3区や4区に置く方が活きるかも?

ただ、青学がまた3冠が狙えるかというと厳しいかな。
出雲駅伝では山梨学院と東海が立ちはだかるので
(しかも青学が4年の一色選手で勝負を決めたのに対して、
両校は4年生が卒業しても出雲については勝負できそう)。
「…と思いきや、山梨学院が箱根のシード権を失って
予選会からのスタートになったことで、出雲駅伝に主力を
出せずに青学の最大の敵がいなくなるのでは?」
そう思って調べましたところ、ひょっとしたら山梨学院は
出雲駅伝にも主力を出せるかもしれません。
今年は10/14と10/21が土曜日なのですが、同じ2006年は
10/21に予選会をしておりまして(第3土曜開催なのかな)、
今年も同様なら体育の日=10/9に開催される出雲駅伝から
予選会まで2週間弱空くので、チームの意向によっては
出雲駅伝も通常どおり参加できるかもしれません。
ただ、予選会に万全で臨みたいとかレース過多が心配とかで
2軍を出したり辞退したりする可能性もありますが…。
とりあえず東海は何とかシード取れたので無風はなさそう。

大学駅伝で「○強」という呼ばれ方を近年よくされまして
今季は青学・東洋・駒澤・早稲田・東海・山梨学院の6強
だったようですが、来年度はどう呼ばれるんでしょうねえ。
青学「1強」でいいだろって気がしますが、もし大きめの
数字を入れる必要があるなら(というか2以上にしないと
世間から注目されない)中央学院も入れてほしいです。
6強の中から出雲は3校、全日本は2校、箱根は3校食って
いるんだから、「強」の中に仲間入りさせてくれたって
いいだろと(笑)。優勝には絡まないかもしれませんが、
箱根の5区6区で計算できる選手が残りますし、選手を
成長させるのがうまい大学なので、もし「強」の中に
入れなくてもまたどこかの「強」を食うことでしょう。
順大や神大も戦力が残って来年も面白そうですね。
でもあの大学も入れろ、いやいやそれならあの大学も必要、
おいおいあの大学も入るだろと希望が多く出てきそうなので
法政とかも含めてシード校まとめて10強にしちまえ(笑)。

それと原監督が今度はどの箱根初出場選手にプレッシャー
掛けにくるか楽しみ(笑)。昨年度は東洋の口町選手、
今年度は東海の館澤選手でしたが次は誰になるか。
共通点は全日本3区区間賞選手か…いやそれ以外にも
この2人何かが似てるような…そういう(どういう?)
選手が原監督の目に留まってしまうんだろうか(笑)。
トークバトルでやるなら今年5位以内の大学の誰かかな。
あと気が早いけど来年のテレビ中継のゲストは誰かなっと。
王道の選び方をすれば、往路は優勝本命青学のエース
一色選手と新5区区間記録保持者になった駒澤の大塚選手、
復路は山下りの神こと日体大の秋山選手と7区も経験して
いる対抗馬東洋のエース服部選手(今度は弟ね)でしょう。
ということで駒澤のゲスト連続出場記録がまた伸びそう。

1/4の読売新聞で、「大学ではトレーニングや施設整備で
様々な工夫を凝らしているが、実業団ではつい最近まで
栄養管理もしていないトップチームがある」という記事が
ありました。年末の日テレの箱根エントリー直後番組でも
「昔と今とで練習方法は変わったか」という質問があって、
青学や早稲田が体幹トレーニングをやってるとか、東海に
低圧室があるとかそんな話をしてた記憶がありますが、
さらに「実業団でもやってるのか」と質問したくなりました。
実業団で低圧室を設置するまでは費用的に難しいと思いますが
(東海の選手は低圧室を使えなくなる卒業後も活躍できるの
かな?もし施設に依存してるとその辺心配)トレーニングや
食事だったらすぐに対応できそうですので、実業団でももっと
積極的に取り入れてほしいですし、どうしても無理でもせめて
大学と同じ方法を続けたい選手の邪魔(トレーニングの時間を
奪うとか否定するとか)はしないようにしてほしいです。
以前も気になってこのブログに書いたことがありますが、
先進的な取り組みをしている大学の選手が古いやり方のまま
変わる気のない実業団に入ってしまうと勿体ないので、
特に選ぶ権利のあるトップ選手はどこの実業団に入ればよいか
しっかり見極めて選んでほしいなと思います。
青学の選手は原監督がアドバイザーをしているGMOに入る方が
今までのトレーニングを継続できていいのかもしれません。
一色選手はGMOとのことで今後も順調に成長してほしいです。

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2/25追記。
箱根予選会は10/14になってしまいました。
そうすると山梨学院は出雲駅伝で主力選手に全力を出させるのは
難しいと思われます。青学vs東海の一騎討ちになるのかな。
逆に箱根予選会→全日本駅伝は3週間空くので、山梨学院の
ような予選会出場組も全日本駅伝のシードは狙いやすくなります。
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