朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

狂言の会

2009-02-23 | 伝統芸能
茂山一家が出演した狂言を鑑賞してきました。
 主催は京都市上京区の福祉団体、会場は同志社大学の寒梅館でした。
 85歳の茂山千之丞さんが冒頭の演目解説をしたあと、なんと第2番目狂言の主演もされました。 

演目1.
 「濯ぎ川」(すすぎがわ)
  現代ものです。といっても1952年に飯沢匡の作。原典はフランス劇。恐妻とその母(姑)が、養子の夫をいたぶるお話しでした。
 夫:佐々木千吉、女房:茂山童司、姑:茂山あきら

演目2.
 「素袍落」(すおうおとし)
 これは古典。太郎冠者の主人が伊勢参りを思いつく。それを伯父に伝えに行くことを指示される。主人には伊勢帰り土産の心配があるので、使用人の太郎冠者が同行することを内緒にしろと命じる。しかし伯父宅では、太郎冠者にお祝い酒もふるまわれ、その言いつけを守れない。餞別に素袍(礼式衣装)を頂くが隠さねばならない。それを、酔っ払って、主人の前でつい取り落とす。
 主人:茂山童司、太郎冠者:茂山千之丞、伯父:綱谷正美

 いつもながら、とても楽しい伝統芸能を鑑賞しました。
 公演はチャリティでした。
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2 コメント

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濯ぎ川 (Hello from 福岡)
2009-02-25 15:57:35
面白いので調べてみると
明治維新以降の作品を新作能と呼ぶそうで
これも新作狂言というのでしょうか。
フランスの笑劇だそうですね。
しかしある解説に
「女の恐ろしさと、女ではなくなった女性の
 恐ろしさを同時に描き出す。
 能・狂言には余りない解き方で
 元のファルスにすでに有った解き方と推測する」
とあり女で無くなった女性の方が怖いんだ!

「紙に書いてある仕事しかやらない」なんて
どこかのお役所そのままです!
これなら狂言が解らなくても
面白そうなので見たいな

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伝統芸能 (geneve)
2009-02-26 16:14:34
狂言は通常、能と同舞台で能と交互に演じられます。正規の舞台では狂言単独公演は余り多くないようです。狂言の演者も能楽師の範疇にあるそうです。しかし、狂言の演目は時代とともに追加されてきた。つまり狂言は大衆とともにあるとのことです。今でも、千本釈迦堂の節分狂言や壬生狂言などお寺の境内で信者と参観者に向けて演じられています。さらに、もっと大胆に大衆化路線で進化したのが「歌舞伎」だそうです。
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