朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

GUNZE

2015-10-25 | 京都の文化(秋)

車検後のテスト走行。京都縦貫道の途中で知らない町に降りてみたくなりました。綾部市です。

(引用:http://www.gunze.co.jp/gunzehakubutu/place/index.html)

なんと、この町は衣料製品の伝統的メーカー「グンゼ」発祥の地でした。

中心にある「あやべグンゼスクエア」に立ち寄ると、

美しく手入れされたバラ園があり、

地元の農産物や生産品を展示販売する建物がありました。

その脇に、こんな蔵があり興味を惹かれました。

この公園はグンゼの本社工場敷地の一部を市に寄付したものでした。そのため隣に元の本社の建物があり、製品や原料を貯蔵した蔵が4つ並んでいます。

そのうちの3つが博物館になっています。最初の写真はその展示物です。(内部は撮影禁止だったので前記公式ウェブから引用します)

当時、使用した繊維機械がその動作説明パネルとビデオで展示されています。当初は繊維産業の機械化が始まったイギリスから輸入した、いかにも機械という複雑な装置があってなるほどと感心しました。

その後、グンゼ独自の機械が発明されていきます。例えば、原料のまゆは一本の糸(蚕の口から吐き出された)でできているので、その外側に存在する「糸口」を機械的にどうやって見つけて、掴みか出すか。

繭(まゆ)を作る蚕(かいこ)は、人間が野生種を人工的に長年をかけて品種改良を重ねてきた歴史があり、それをポスターで説明してありました。絹の生産は紀元前3000年頃(あるいは6000年)の中国で始まったようです。

このほとんど人工的昆虫は、もはや自分で作った繭ができた後、その中から自分では脱出できなくなっています。つまり、人間の助けがなければ子孫を残せないのです。(残酷) ・・絹糸を紡ぐときには、繭のなかに蛹が入ったまま熱風にて乾燥させてしまいます。糸をとって残った死んだ蛹は肥料や加工食品として再利用されます。

こんなパンフレットが置いてありました。「NHK朝ドラに、創業者夫婦の物語を!」運動です。

グンゼの公式ウェブには、こんな創業のことが書いてあります:

 1896年、当社は京都府何鹿郡(現在の綾部市)で地域産業である蚕糸業の振興を目的に設立され、「国に国是、郡に郡是あるべし」との考えに共鳴した創業者・波多野鶴吉が社名を「郡の正しい方針」を意味する「郡是製絲株式会社」と定めました(1967年、グンゼ株式会社に社名変更)。

~~

適当に町を走っていたら「大本」の標識があったので、立ち寄ってみました。

 

 宗教法人「大本」の本部です。

戦前の宗教弾圧事件で記憶にある大本教の発祥の地でした。

 

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