追記です。(2011-04-21)
下記の記事で、ドイツ気象庁の予測による2011-04-21 21:00JST(04-20 06:00UTC)の前後、数時間の東京新宿にある都の実測数値です。
下記の後半に掲載の図面で、2番目に濃い茶色にマークされた東京の実測値がこれです。ドイツの予測値には、その6時間前後の図もアニメーションで示されていました。
実測(東京)では、ほとんど変化がありません。
このように、素人でも簡単に検証ができて、その結果から信頼性に疑問があるデータを官庁が掲載していいものでしょうか?
その社会的な結果として、国際での風評被害が発生していると考えます。
==元の記事==
放射性物質の拡散を予測する国の「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」は、これまで128億円の国費を使って開発・運用してきたとの報道があります。
ところが、今回の「緊急時」にはその成果がほとんど公表されませんでした。
一方で、外国の気象機関等が、独自のシミュレーション図表を発表しています。
特にドイツ気象庁は、毎日ウェブで公開しています。6時間ごとのアニメーション映像です。ドイツ語だけでなく英語のページもあります。
http://www.dwd.de/bvbw/appmanager/bvbw/dwdwwwDesktop?_nfpb=true&_pageLabel=dwdwww_start&T178400415551302522764483gsbDocumentPath=Navigation%2FOeffentlichkeit%2FHomepage%2FJapan%2FWetter__node.html%3F__nnn%3Dtrue
この資料を基にした産経新聞記事があります。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110406/erp11040611300004-n1.htm
その図面を引用します:
この図を見ると、なるほど、外国人の皆さんが日本を訪問する気持ちにならないことが理解でします。
ドイツ気象庁のこの情報には、しっかりと注意文が書かれています。曰く、
”予測結果は「実際に放射性物質が放出される濃度を示すものではない」と強調。ある一定の気象条件下で「放射性物質が拡散し、薄まるイメージを示したもの」”
IMPORTANT NOTE: Since the strength of the emission is unknown, the values are to interpret only as relative distribution and dilution outgoing from an unknown source concentration. A conclusion on the real radioactive load locally is not possible! Information to the real situation can be found on the website of BMU (www.bmu.de)
実際、汚染濃度の色分けは6色の濃淡カラーで表示されています。しかし、その色別の数値(シーベルト値)は書かれていません。つまり、それがどの程度「危険なのか」は示していない。
福島における放射能放出の強さが不明なため、色別のレベルは「相対的」なものと記載。つまり、極めて微量で無害の日も、3月15日の水素爆発発生の時も、同じ表示です。
つまるところ、単に風や気温などの気象条件で、福島を基点とする微粒子の大気拡散の予想図ということです。ほとんど、コンピュータゲーム感覚(遊び)で作成しているように感じす。とても不愉快に思います。
福島の排出量を特定していないし、予測値を検証していないので、社会科学的に不完全なデータです。検証は容易です。なぜならば、日本国内の観測値はほぼリアルタイムで公開されているので、それら数値と「予測相対値」を比較すればよい。
東京も「やや濃い茶色」。4月21日06:00 UTC = 4月20日(水)21:00の予想図(日本標準時はUTCより9時間早い)
・・風の方向と強度が、北関東で予報どうりならば、こうなるだろうとの予測です。ただし汚染強度は述べていないので、もし福島で強い排出がなければ無害。
日本での実際の測定値は、公的機関だけでなく、民間の人々も公表しているので、ぜひ参考にしてください。
http://blog.goo.ne.jp/geneve1992/e/9f1041b93f830b419e796db0e95e29eb
この記事の最後にある「デジタル日野気象台」のページには、各自が所有するガイガーカウンターで測定した各地ボランティアの公開サイトリンク集もあります。
下記の記事で、ドイツ気象庁の予測による2011-04-21 21:00JST(04-20 06:00UTC)の前後、数時間の東京新宿にある都の実測数値です。
下記の後半に掲載の図面で、2番目に濃い茶色にマークされた東京の実測値がこれです。ドイツの予測値には、その6時間前後の図もアニメーションで示されていました。
実測(東京)では、ほとんど変化がありません。
このように、素人でも簡単に検証ができて、その結果から信頼性に疑問があるデータを官庁が掲載していいものでしょうか?
その社会的な結果として、国際での風評被害が発生していると考えます。
==元の記事==
放射性物質の拡散を予測する国の「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」は、これまで128億円の国費を使って開発・運用してきたとの報道があります。
ところが、今回の「緊急時」にはその成果がほとんど公表されませんでした。
一方で、外国の気象機関等が、独自のシミュレーション図表を発表しています。
特にドイツ気象庁は、毎日ウェブで公開しています。6時間ごとのアニメーション映像です。ドイツ語だけでなく英語のページもあります。
http://www.dwd.de/bvbw/appmanager/bvbw/dwdwwwDesktop?_nfpb=true&_pageLabel=dwdwww_start&T178400415551302522764483gsbDocumentPath=Navigation%2FOeffentlichkeit%2FHomepage%2FJapan%2FWetter__node.html%3F__nnn%3Dtrue
この資料を基にした産経新聞記事があります。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110406/erp11040611300004-n1.htm
その図面を引用します:
この図を見ると、なるほど、外国人の皆さんが日本を訪問する気持ちにならないことが理解でします。
ドイツ気象庁のこの情報には、しっかりと注意文が書かれています。曰く、
”予測結果は「実際に放射性物質が放出される濃度を示すものではない」と強調。ある一定の気象条件下で「放射性物質が拡散し、薄まるイメージを示したもの」”
IMPORTANT NOTE: Since the strength of the emission is unknown, the values are to interpret only as relative distribution and dilution outgoing from an unknown source concentration. A conclusion on the real radioactive load locally is not possible! Information to the real situation can be found on the website of BMU (www.bmu.de)
実際、汚染濃度の色分けは6色の濃淡カラーで表示されています。しかし、その色別の数値(シーベルト値)は書かれていません。つまり、それがどの程度「危険なのか」は示していない。
福島における放射能放出の強さが不明なため、色別のレベルは「相対的」なものと記載。つまり、極めて微量で無害の日も、3月15日の水素爆発発生の時も、同じ表示です。
つまるところ、単に風や気温などの気象条件で、福島を基点とする微粒子の大気拡散の予想図ということです。ほとんど、コンピュータゲーム感覚(遊び)で作成しているように感じす。とても不愉快に思います。
福島の排出量を特定していないし、予測値を検証していないので、社会科学的に不完全なデータです。検証は容易です。なぜならば、日本国内の観測値はほぼリアルタイムで公開されているので、それら数値と「予測相対値」を比較すればよい。
東京も「やや濃い茶色」。4月21日06:00 UTC = 4月20日(水)21:00の予想図(日本標準時はUTCより9時間早い)
・・風の方向と強度が、北関東で予報どうりならば、こうなるだろうとの予測です。ただし汚染強度は述べていないので、もし福島で強い排出がなければ無害。
日本での実際の測定値は、公的機関だけでなく、民間の人々も公表しているので、ぜひ参考にしてください。
http://blog.goo.ne.jp/geneve1992/e/9f1041b93f830b419e796db0e95e29eb
この記事の最後にある「デジタル日野気象台」のページには、各自が所有するガイガーカウンターで測定した各地ボランティアの公開サイトリンク集もあります。
これを見ると九州への留学生・観光客も激減しているのが理解できます。
現に友人も5月来る予定を延期しました。
交通も混乱していないし全く影響は無いのだと説明しても躊躇するようです。
この図は、不完全で有害です。まず、予測の検証をしていません。「相対値」なのはやむなしですが、前日の予測がどの程度正確だったかは、日本の各地での測定実測値が公表されているので、やればできます。それを公表していない。原子物理・科学リテラシーは一般市民には低いので、文章で注意書きを付加して免責を主張しているようですが、「学者の顕示欲」。計算結果がまったく無害な数値ならば、世界を騒がせる愉快犯のようです。この図と同じ画面で、現時点の東京や京都、福岡の「マイクロシーベルト数値」を掲載してください。
新設された「観光庁」はこんな状況に、いったいなにをしているのでしょうか。