朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

ソーシャル・ネットワーク

2011-02-18 | もろもろの事
映画「ソーシャル・ネットワーク」も見てきました。



元々、米国の大学や高校で新入生紹介などの目的で、顔写真と名前のアルバムを作るのが伝統だったようです。

ネットの時代になって、それを電子化してネットで閲覧できるようにしてほしいと考える学生が出てきます。

マーク・ザッカーバーグ。(1984年5月生まれ、26歳)

しかし大学当局は、この場合は「米国ハーバード大学」(アイビーリーグとも呼ばれるトップ大学の一つ))、プライバシー問題の懸念もあって消極的でした。そこで多少のルール違反を覚悟してマークが、数時間でプログラムを作ってハーバード大学寮生の顔写真(特に女子学生)をハッキングして収集します。その時ついでに、酔いにまかせて、画面に二人の女子学生の写真を並べてどちらの学生がcoolか投票する機能も付け加えました。一晩で大変なアクセスがあって(この時点では大学内のネットアクセスのみ)「大成功」。しかし当局に発覚して、査問委員会に呼ばれて処分を受けます。

その後の展開は、ネタバレになるので省略。ポイントだけを記すと、

・主催者が勝手に名前と写真を収集する方法をやめて、本人に登録させる、
・ソーシャル(社交)の要素に重点をおく(それ以前にもdating site(出会いサイト)はあった)
・最初は、ハーバード大のメルアドを持つ人だけに限定、
・次に、ボストン大学にも拡張(ハーバード学生と知り合いたい女子学生を狙う)
・寮の同室だったブラジル留学生(富豪の息子)がそこそこの資金を提供、後に喧嘩別れ、
・ライバル(ハーバード競艇部の兄弟の二人)との競合から、コロンビア大学(NY)など東海岸の一流大学にも一気に拡張、
・ナップスター(P2P、音楽データの交換)の創業者との出会い、
・西海岸、スタンフォード大学への拡張、
・シリコンバレーへ、「本社」を移転、
・カリフォルニアにて、VCの多額出資を獲得、etc

今や、全世界で6億人もの人がこれを使用しているとか。

チュニジア、エジプトで、携帯電話とかこのFacebook、twitterを手段として、市民多数への情報伝達が一瞬でできることに。

衛星テレビ、アルジャジーラなど国境を越えて情報が拡散するのです。中東で独裁政権が危うくなっています。

エジプトのムバラク大統領は、個人資産としてなんと5兆円も外国銀行(スイス?)などに蓄財していたと報道されています。スイスから、あわててアラブの銀行に移転しているとか。わが国のお隣の某独裁国(二つあるかな)の首長とその家族も数兆円を蓄財していることでしょう。
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5 コメント

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興味あり! (Rain)
2011-02-19 14:53:00
「ソーシャル・ネットワーク」個人的にかなり観たかったんですよね

Facebookの成り立ちにそんな経緯があったなんて知りませんでした!DVDがレンタルされるようになったら絶対に見てみようと思います(。・ω・。)
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Unknown (K脇)
2011-02-19 16:22:20
実名主義のフェイスブック、情報提供者の匿名を守るウィキリークス、今回、実名フェイスブックのみが目立つのなぜなんだろう、そんなことを悩んでます。ご苦労なことですけども。
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まだ大丈夫、やってますよ (geneve)
2011-02-20 12:24:25
Rainさん、まだ映画館で映写してますよ。例、TOHOシネマズ 二条、
T・ジョイ京都、ユナイテッド・シネマ大津など。
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実名主義 (geneve)
2011-02-20 12:36:41
Facebook開始当時、先行するSNSのMySpaceが成功していました。そちらは仮名もOKで、プロファイル・ページのデザインも自由、LAの音楽バンド仲間が使い始めて急拡大した様です。Facebookは、初期はアイビーリーグとそれに相当する一流大学の学生、教職員に限定していたので信頼感があって、まず全米の大学学生に拡大したと本に書いてありました。
 twitterやFacebookのようなソーシャルメディアは、バイラル(ウイルスが伝染するよう)に情報がフォローしているメンバーの間を鼠算式に自動的に拡散する仕組みになっています。それが、情報閉鎖国では情報に飢えた市民に支持された理由だと思います。なお中国ではFacebookは当初から禁止(IPアドレスをブロック)です。
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ウィキリークス (geneve)
2011-02-20 14:51:53
ウィキリークス創設者、アサンジは「アナーキスト」(無政府主義者)であるとの説明が理解しやすいと思います。佐藤優氏が文藝春秋2月号に書いた論説ですが。猿や蟻と同様、人も社会的動物なので、国家がなくてもうまくやっていけるはずという思想と説明しています。米国政府にとっては違法行為ですが、アサンジは確信犯です。佐藤氏の説によれば、英国は「従来の規格では考えられない現象が起きても、存在する根拠があれば」そして英国に危害が無ければ「放置」する度量がある。歴史的にも、マルクス等の革命家に避難所を提供してきたとあります。今回のケースでは、スウェーデンは米国の味方をして(婦女暴行という別件逮捕状を発行)、(親米路線の親分と思われた)英国がアサンジの保護にまわる。興味深い現象です。
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