朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

余部(あまるべ)鉄橋

2011-11-10 | 国内各地の風物
日本海沿岸を走るJR山陰線の名所です。



昨年、100年前に建設された鉄の鉄道橋がコンクリートの新しい橋に立て替えられました。



かつての風景です。



こんな風に明治時代に建設されました。

"余部鉄橋は1909(明治42)年に着工され、延べ25万人が従事し、2年余りかけて完成した。当時は東洋一の規模だった。橋脚の鋼材はアメリカから3カ月かけて船で運んだ。" (引用:asahi.com(朝日新聞)2010-03-06

高さは310メートルもあり、エッフェル塔をいくつも直列にならべたような巨大な鉄の構造物。(パリのエッフェル塔は高さ324メートル)

強風の吹く冬の季節には、この鉄橋の上で列車が風に飛ばされて落下し橋下の工場を直撃して11人が死傷する事故も起こりました。



2両編成のディーゼルカーが通過しましたが、蒸気機関車のような迫力はありません。もっとも以前は列車通過の騒音がひどく付近の住宅ではではテレビの音が聞こえないとか、強風のため列車が運休する
ことがたびたび起こっていました。そんな不便さは新橋で解消しました。

現在元の橋脚が3本残されていて、それを活用して「空の駅」を作る計画があると報道されています。(日本海新聞2011-08-12記事)



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2 コメント

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古い鉄橋 (Yousuke)
2011-11-10 11:42:13
あの事故以前にここを通った事が有り
橋の下の料理屋さんで陸橋を眺めながらご飯を食べましたが、その年の冬に列車が落下したのでとても記憶に残っています。
数年前、今の状態の鉄橋も見ましたが
当時とは全く雰囲気も変わっていましたが
もう風で運休する事はないのですか?
我が家の近くを通る筑肥線は未だに
強風では運休または停止状態になります。
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土木技術の進歩 (geneve)
2011-11-10 12:37:37
橋の下で働いていた人たちは、空から列車が飛んできてさぞ驚いたことでしょう。(中国の鉄道をばかにできません)
 強風による運休は9割減になったと日本海新聞の記事に書いてありました。橋に取り付けられた防風壁が走行車両に加わる風圧を押さえる設計です。橋桁の揺れも少ないでしょう。
 ”新橋りょう開通に伴い、列車の運行を抑止する風速規制値は秒速20メートルから同30メートルに緩和。JR西日本によると、昨年8月の開通以降で30メートル以上を観測したのは6日間。これに対し従来の規制値の20メートル以上を記録した日数は76日間に及ぶ。列車が運行されない時間帯も含むデータだが、単純計算すると、新橋開通による効果として挙げた「運休9割減」は達成している勘定だ。”
 通学通勤の支障も減り、観光用直通列車の運行も始まったようです。
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