朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

春分の日

2014-03-21 | 京都の文化(春)
鴨川岸にある柳の木も芽吹いてきました。



今日は「春分の日」で国民の休日です。今年は21日ですが、20日の年もあります。

なぜ、年によって変化するのでしょうか?

「彼岸の中日」なので、お墓参りに行く人も多いのですが、お彼岸ってなんでしょうか。仏教での特別な日付、例えば、お釈迦様が生まれた日などならわかるのですが。キリスト教では、聖人の誕生日とか受難の日とかが多いのいで。

春分の日が変動するのは、地球が太陽のまわりを回る(公転)日数は365日ピッタリではなくて、天文学的にそれより約6時間多いことが原因です。1年の暦の上での日数は、2月の最後に29日目を時々(ほぼ4年ごとに)追加して調整しているので(うる年)、春分日も連動して前後します。詳しくは、国立天文台のサイト、ここここを御覧ください。

天文台のサイトには、こんな記述もありました。

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表2「国民の祝日に関する法律」に定められた国民の祝日
 (引用:http://www.nao.ac.jp/faq/a0301.html)

名称  日付    意味
元日  一月一日  年のはじめを祝う。
成人の日  一月の第二月曜日  おとなになつたことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。
建国記念の日  政令で定める日  建国をしのび、国を愛する心を養う。
春分の日  春分日  自然をたたえ、生物をいつくしむ。
昭和の日  四月二十九日  激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。
憲法記念日  五月三日  日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。
みどりの日  五月四日  自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。
こどもの日  五月五日  こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。
海の日  七月の第三月曜日  海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。
敬老の日  九月の第三月曜日  多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。
秋分の日  秋分日  祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。
体育の日  十月の第二月曜日  スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。
文化の日  十一月三日  自由と平和を愛し、文化をすすめる。
勤労感謝の日  十一月二十三日  勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。
天皇誕生日  十二月二十三日  天皇の誕生日を祝う。
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これを見ると、春分の日は季節の変化を喜び、秋分の日は宗教的な要素を含ませています。

「お彼岸」と仏教の関わりは、ここに詳しいです。
仏教における「彼岸」(死後の世界)と「此岸」(現世)との橋渡しの日、太陽が真東から昇り、真西に沈む特別な季節であり、祖先とつながる宗教的な機会として、日本で独特の文化的慣習となったようです。


・京都祗園白川の柳

コメント
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