ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

障害をもって生き延びた(BF12)

2015年10月18日 | CHILDHOOD in KR

 

バッタンバンでの調査、あまりにも「子どもグループ」が多くて圧倒されつつ、移動がらくなので助かる!

↓食べるのは毎回楽しみ、でも調査ではなかなかランチも1時とか2時までとれない

↓朝食は大量のモツがはいったクイティエウ

↓重い障害をもった女性がインタビューにこたえてくれた

学生が、「先生にはこの人にインタビューしてほしい」って思ったそうで、わざわざ待っててもらった女性。なんの病気なんだろう、見える部分には大量のイボができてて、苦労して生きてきたんだろうと思う。片足もないので杖での移動。クメールルージュは料理場でお皿を洗う仕事をしてた。

↓夕食のレストランではばったりの子どもたち

実りがおおかったバッタンバン。へとへとだけれど、かなりいいインタビューがとれたのと、兵士と強制結婚のインタビュー(結婚は実は子どもではなかったが・・)はとてもよかった。満足度がかなり高い調査。男性のインタビューを続けてとったのは、わたしにとってはとても貴重な体験だった。

ちょっとだけ参加したインタビューの女性は、小さい時から両親につらいめにあわされて暴力にあってきたので、クメールルージュのことよりも両親のつらい対応の方が自分の人生に影響しているということ。今では自分の子どもたちがまったくいうことを聞かず問題ばかりおこしてて、クメールルージュ時代のほうが問題なかったそうな(彼女は芸術グループにいた)。

 

 


父親のせいで強制結婚させられた(BF4)

2015年10月18日 | CHILDHOOD in KR

 

 

バッタンバンの調査では、一番学歴が高かった女性は、5年生まで学校に通っていて、デモにも参加したことのある女性。「何のデモだったか覚えてないけれどクラスメートみんなが行ってたから」

「今の夫はきらいだし、夫にそう言ってるのを聞かれても大丈夫」って言い切った女性。

↓小さい時は先生になりたくて一生懸命勉強した

クメールルージュ時代、「集団生活はつらい」って父親に言ったら、父親が勝手にクメールルージュに娘の結婚を要請して結婚させられた。

「解放で、なぜ離婚したかったの?」って聞いた。とても聡明な女性だし、夫のことは愛したこともないし好きじゃないっていいつづけたので、どうして離婚しなかったのか知りたかったのだ。最後に得られた回答は、「父親が決めた結婚だったから。」 強制結婚は複雑。

 

 

 

 


道徳犯罪を目撃した男性(BM3)

2015年10月18日 | CHILDHOOD in KR

 

縁があって男性のインタビューを学生と一緒にとってるわたし。こういう経験がなかなかなかったので、とっても面白い。けれどやはり焦点は女性。男性はあくまで情報のバックアップと比較対象。

ニラディからやってきた男女の指導者が結婚してないのにキスしているのを目撃したそう。

女性は殺され、男性は逃げたそう。「ニラデイから来たクメールルージュたちは、目が血走ってた」。

この男性は、子どもグループから移動グループに移動させられている。ニラディのリーダーが決めたそう。

 

 


子は親に従うべき(BF3)

2015年10月18日 | CHILDHOOD in KR

 

クメールルージュ時代、一番つらかったのは、母親と会えなかったこと。

↓将来の夢はなかったけれど、たくさん勉強したかった(BF3)

クメールルージュが去ったあとは、バッタンバンにいってお寺で隠れて生活していた。「食べ物はどうしてたの?」って聞いたら、「村から逃げる時にクメールルージュの倉庫からみんなで盗んでいった」。

↓当時のバッタンバン市内はとっても静かだった

夫がやってきて、うろうろしてて、さらに、父親もハンモックでぶらぶらしてて時々話してて(回答してて)、なかなかおもしろかったインタビュー。

 


殺されるのを免れた少女(BF2)

2015年10月18日 | CHILDHOOD in KR

 

道路の状況はかなり悲惨だったバッタンバンの村での調査。

でも、各家庭で一人はインタビューできる!!みたいな村でチョイスは抜群。

↓みんなで朝食をとってからインタビューへ

学生たち、初日はカラオケにいって1時にホテルに戻ってきたそうな・・・・さすが若いってすごい。

↓一度殺されそうになったけれど優しい兵士に救ってもらった女性

「クメールルージュって・・・」って本当に思っていることを仲間に言ったら、指導者に報告されて「再教育」されたそう。それ以降、仲間にも本当のことはいっちゃいけないって理解した。