ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

前線の子どもグループ(PF1)

2015年10月15日 | CHILDHOOD in KR

 

プノンペンでのインタビューは、できる限り参加したいと思っているんだけれど、自分で設定したインタビューは当然同行。

日程調整が困難だったけれど、なんとか日程を確保できたヴィチュターのインタビュー。 クメールルージュが政権をとったときの司法大臣の娘、戦争前の政府高官かつ大金持ちの家庭の話は、とても珍しい。

↓小さい頃、父親が政府支給のシトロエンで移動していたのを覚えてる

子どもグループ、若者グループ、そして前線グループとかいわれる、誰よりも早く起きて農民を守ったり監視するグループにいた経験を披露。彼女は、クメールルージュの指導者が若女性をレイプしていた現場にいて、叫び声を聞くという経験をしている。

インタビューは3時間。いろいろ面白い話はあったけれど、知ってる話が多かったので、驚きはなかったかな。

地方の女性と比較すると、都会の大金持ちの家庭で育った話は珍しいし、70年代前半にパリとかジュネーブに父親に同行して旅していたいっていうのは飛び抜けて珍しい話。プノンペンのリセ・デカールで高等教育を受けていたのに戦争のせいで悲惨な生活をさせられたっていうのは、農村女性がうけた生涯にわたる影響と比較にならないくらい深い傷を残しているのではないかと思うのである。