ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

「女なんだから」と言われて育った少女(BF1)

2015年10月17日 | CHILDHOOD in KR

 

バッタンバンでは、これまで行ったことのない新しい村へとインタビューをとりに出かける。まあ、これも縁で、ちょっと遠いけれど行ってみることにした。

↓妹が6歳という男子学生、子ども大好きでとっても助かる!!

↓村の待合所のようなところでインタビュー

この後、暗くなってきて、雨がふって、蚊だらけで大変だったのである。

子どもグループで、労働からランチに戻ってきたら、プラスのサインをリーダーが出してたらおかゆがでて、サインがなかったらおかゆがない(罰)だったそう。ノルマをこなさないと食べ物がもらえなかった。

↓有名な地元料理をみんなで堪能

クメールルージュがきて2ヶ月後に父親を病気でなくした彼女。お父さんの話になると涙がとまらなくて、とてもかわいそうだった。

 

 

 

 

 

 

 


クメールルージュのせいで兵士になった男性たち(BM1-BM2)

2015年10月17日 | Childhood in KR rese

 

バッタンバンでは、初めて行く村での調査、いろんな偶然とヒントがかさなって、新たな出会いというか発見があっておもしろい。

男性の調査をとることにしたら、いきなり連続で兵士だった男性2人にインタビューをとることに。

↓最初の月給は50リエルだった、村の軍隊に雇用された男性(BM1)

「教員か医者になりたいって小さい時は思ったりしたけれど、戦争のせいで人生がめちゃくちゃになった」と振り返った男性。

今は定年して、家で農業に従事している。「ニラディの人たち」っていう発言がでたのはこの人からで、この地域はタケオから派遣されたクメールルージュ兵士が管理していて、相当厳しかったそう。

↓93年のUNTACのあとに兵士として徴兵された男性(BM2)

初任給は150リエル。BM1と比較すると、軍に入隊したのが遅いから、給料も高くなってる。3時間くらいのインタビュー。

↓「クメールルージュ時代は、人間性をすべて奪われた時代だった」

「アンカーに褒められるため、クメールルージュはとてもいい、とかわざと嘘を言って大変な時代をすごした」。お腹がすいてたので魚を捕まえに行ったら屍体の足をひきあげた話とか、虐殺直後に偶然殺戮場を通って足だけばたばたさせてる屍体たちを見たとか、すさまじい話がたくさん。

男性のインタビューが2つ続いて、めちゃくちゃ面白かったわたし。女性が能力をのばす機会を奪われているのを実感したのである。幼稚園性と中学生との違いくらい、過去の理解について、過去に関する説明に関して、男女で能力の違いがあるのだ。

今後もっと分析が必要だけれど、戦争後は男性は公的な場にどんどんでていることや(そういう機会を与えられた)、この人たちは軍に長くいたこともあって、歴史について相当咀嚼して考えていて、とても幅広い視点で過去をとらえてる。

それにしても、二人とも長いインタビューだった・・・・・長時間じっと座ってるだけで大変だったけれど(写真とったりして途中何度か立ち上がって体を動かした)、水も飲まずにずっと対応してくれて感激。