外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

証拠金取引【Margin Trade】の仕組み

2013-04-08 16:31:21 |   -FX実用相場用語

FX(エフエックス)の呼び名の元、証拠金制度を使った外国為替取引があります。本来、FXとは外国為替取引の略称でしたが、現在では外国為替証拠金取引を指す方が、むしろ一般的になりました。

証拠金とは、何かを借りたり利用したりする際に、紛失や破損など利用者側の責任で再利用が不可能になった場合などを想定して、対象となるモノの価値の一部、もしくは全部を前もって相手側に預ける金品を指すもの、と理解しています。

通常は、モノを返却する際や利用し終わった際にチェックが入り、何か問題がある場合は、修理で直せるなら修理代、交換や再購入するしかない場合は全額を支払うなどで、貸した側はその場でリスクを回収するのが一般的です。

ただ、余りに少額だったり、利用者数が多かったり、利用から返却までに人を介さないケースでは、事業者側が後からリスクを回収しにくく、先に証拠金や保証金などを預けてもらうことで、問題が生じたときにその差額或いは全額を回収する方法となる証拠金制度を取ります。

つまり、証拠金制度は、利用者がリスクを先に支払うことでそのサービスやモノの利用を可能とし、貸し手やサービス提供側に損失が生じた場合は、その証拠金で支払う仕組みです。

こうして考えると、FXで先に預ける証拠金は、利用者がFX取引を行って損失が生じた場合、その損失をいつでも事業者に支払うことが可能であることを証明する目的で預ける資金と考える方が普通です。確かに、結果的には実際に必要な資金よりも圧倒的に少ない資金があれば取引ができることになりますが、もともと数百万円、数千万円の取引を、その数十分の一の資金で取引できるという発想が矛盾を生む種になっていることは間違いありません。

裏を返せば、損失額さえ把握できれば、たとえ数百倍だろうとレバレッジという概念は意味が無く、同じ1000万円の取引を行うのに、自分が10万円の損失を見込むのであれば結果的にレバレッジは100倍になり、100万円の損失を見込むのであれば10倍になるだけです。もちろん、1億円分の取引に見込み損失が10万円しか無ければ、対円通貨ペアなら10銭動いただけで無くなってしまい、場合によっては何もしないうちに損失だけを支払う感覚に襲われることは確かでしょう。

FXは確かに売買取引であるのは事実ですが、あくまで借りたお金を売買しているのだという立場に立って臨むと、これほどクリアな世界もないと考えています。1000万円の価値があったものを借りて売買した挙句、価値が900万円になってしまったとするなら、その差額となる100万円は自己責任で支払なさい、ということになり、逆に1100万円の価値になったなら、100万円の利益はお返ししますというのが手っ取り早い解説です。

そもそも1000万円の資金が無ければ得られなかったチャンスを100万円で機会を提供してくれる事業者の存在はある意味で有難い組織であり、ご自身に合った事業者と巡りあって頂きたいと願う次第です。

ドル円相場が1ドル100円に近付いてきました。証拠金を理解するには判りやすい相場だと思います。是非、この機会に使い方によっては非常に便利な証拠金制度の仕組みに触れてみてはいかがでしょうか。また機会を改めて具体的な事例を説明してみたいと思います。

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