ご無沙汰しています。
大げさな出だしとなりましたが、
今月9月18日がスコットランド独立の是非を問う国民投票の日であることは、その後の報道でも既に周知の事実となってきました。我々為替に身を置く人間としては、その開票プロセスが大切なわけですが、etvMEDIAジャパンが調べたところによりますと、投票の締め切りは現地時間22:00までとなっており、日本時間では19日の朝6時に相当します。
※上の画像はBBCのWEBサイト スコットランド関連カテゴリーTOP
イギリス政府のNO vote(独立反対に投票)活動が盛んな状況を伝えるニュースが目立ちます
そこから随時開票されて行く訳ですが、事前投票等を含めて郵便投票という形式が含まれているようで、これらの開票が完了するには、かなりの時間が掛かるとの予想もあるようです。イギリス国営放送に当るBBCでも、途中で報道される経過情報については責任を負わず、最終結果のみが唯一の真実であるといった免責文のような内容を掲載しているように、是非の数字が拮抗すればするほど、相場が乱高下しやすくなることも十分に予想できます。
また、日本の選挙後にも見られるような開票ライブ番組の情報を日本で把握するには、大掛かりな体制が必要であり、現地と同じ条件で開票経過を材料にするにはかなりの無理があると考えた方が無難であり、相場について行っても直ぐに引かれるような動きも想定して置く必要がありそうです。
Data from WhatScotlandThinks.org
※上のリンクから表示されるグラフはこれまでの事前調査結果を示すもので、開票の途中経過が示される予定などの記述は見当たりません。
個人的にはNOで決まると考えていますが、あまりに僅かな差で独立が否決されても、それはそれでその後の政権の不安定要因になりますし、既に高値から1000ポイント下落したポンドドル相場が、一気に立ち直るとも思えません。恐らく、NOとなればボトムこそ概ね確定するものの、上昇に関しては突発的な動き以降は、荒い上下を繰り返しつつ、徐々に底値を切り上げるような変動を想定しています。
投票以前にも、本日は重要な経済指標発表、明日にはBOE議事録の公開などイベントリスクには事欠かない状況の中、ポンドを取り巻く環境は暫く不安定になることは必至だと思います。皆様も十分にご留意ください。