話がそれましたが、債券市場で扱われるいわゆる「国債」は、国家が保証する有価証券です。臨時的に資金が必要なとき、利回りを保証して投資家に売ることで、資金を集める手段です。昨今では特に日本の為替投資家にも債券市場の動向がメジャーとなりました。その発端は、為替取引を行う中で金利差メリットであるスワップの意味がようやく理解され始めたからに他ならないと考えています。今回の通貨危機による短期金利上昇というイベントに遭遇しなくても、遅かれ早かれ話題になるべきテーマではありましたが、元来、為替市場はヘッジの市場であり、為替を投機或いは投資の対象とする考え方は王道ではありません。
つまり、あくまで債券(金利)と株式と商品(貴金属を含む)が3大柱として国際金融は成り立っていたように理解しています。つまり、全てが変動する相場である場合、せめて何か一つは固定しないことには目論見すら描けません。そのときに最も最初に固定(つまりヘッジ)されるのが為替だったと言うことです。その一つの理由は変動幅が少ないこともあるでしょう。
それが、日本でも今は国際投資が一般的となる中で(直接は縁が無くても、投資信託では海外投資がポートフォリオに入っていない商品は殆ど無いのではないでしょうか)、為替がヘッジされない商品があふれるようになっています。つまり、今では4大柱で国際金融を判断しなくてはならない複雑さがあります。
債券は、ご存知のとおり、買われれば利回りが下がり、売られれば利回りが上昇するものです。買われる=国家信用の上昇となり、金利は低下。その逆は金利の上昇です。債券相場と為替相場の相関関係は金利とスワップの関係にあるといっても、基本的には過言ではありません。つまり、自由金利(市場金利)できまるスワップは、市場金利そのものと言うことになります。
国債等の債券利回りがもし、常に市場金利より低かったらどうなるでしょう。誰も買わずに銀行へ預金することになり、国家は資金を集めることが出来ないので、債券利回りのほうが高いのが普通です。ただし、人気が出て買われすぎると金利が下がるため、それこそ市場金利とせめぎ合うわけです。ですから、よく債券市場が売られると金利上昇となり、市場金利の上昇が期待されて為替が買われたりという動きになります。その代わりに、株式市場は嫌気され株価が下がり、株式が売られると、為替も売られて調整されます。
為替を含めた4大市場の中で信用と言うことになると債券か通貨であることは、国家信用を伴うと言う点で誰もがうなづける事だと思います。では、どちらで持っていたほうが無難か…となれば、やはり金利が高い方だというのは大方の賛成を得られると思います。
したがって、ある意味では安全投資先としてのステイタスが債券にはあり、よく言われるリスク回避行動の際には債券が買われるように、資金の一時避難的な投資先になります。逆に、リスク投資への流れが強くなれば、債券を売って得た資金で株式や商品を買う行動になるため、債券は売られ金利が上昇。まさしくこの流れが2005~2007年8月までの相場でした。(続)
つまり、あくまで債券(金利)と株式と商品(貴金属を含む)が3大柱として国際金融は成り立っていたように理解しています。つまり、全てが変動する相場である場合、せめて何か一つは固定しないことには目論見すら描けません。そのときに最も最初に固定(つまりヘッジ)されるのが為替だったと言うことです。その一つの理由は変動幅が少ないこともあるでしょう。
それが、日本でも今は国際投資が一般的となる中で(直接は縁が無くても、投資信託では海外投資がポートフォリオに入っていない商品は殆ど無いのではないでしょうか)、為替がヘッジされない商品があふれるようになっています。つまり、今では4大柱で国際金融を判断しなくてはならない複雑さがあります。
債券は、ご存知のとおり、買われれば利回りが下がり、売られれば利回りが上昇するものです。買われる=国家信用の上昇となり、金利は低下。その逆は金利の上昇です。債券相場と為替相場の相関関係は金利とスワップの関係にあるといっても、基本的には過言ではありません。つまり、自由金利(市場金利)できまるスワップは、市場金利そのものと言うことになります。
国債等の債券利回りがもし、常に市場金利より低かったらどうなるでしょう。誰も買わずに銀行へ預金することになり、国家は資金を集めることが出来ないので、債券利回りのほうが高いのが普通です。ただし、人気が出て買われすぎると金利が下がるため、それこそ市場金利とせめぎ合うわけです。ですから、よく債券市場が売られると金利上昇となり、市場金利の上昇が期待されて為替が買われたりという動きになります。その代わりに、株式市場は嫌気され株価が下がり、株式が売られると、為替も売られて調整されます。
為替を含めた4大市場の中で信用と言うことになると債券か通貨であることは、国家信用を伴うと言う点で誰もがうなづける事だと思います。では、どちらで持っていたほうが無難か…となれば、やはり金利が高い方だというのは大方の賛成を得られると思います。
したがって、ある意味では安全投資先としてのステイタスが債券にはあり、よく言われるリスク回避行動の際には債券が買われるように、資金の一時避難的な投資先になります。逆に、リスク投資への流れが強くなれば、債券を売って得た資金で株式や商品を買う行動になるため、債券は売られ金利が上昇。まさしくこの流れが2005~2007年8月までの相場でした。(続)