29日は智証大師忌です
智証大師円珍は、弘法大師の姪として弘仁5年3月15日(814年4月8日)にお生まれになりましたが、比叡山延暦寺に登り、 十二年籠山中の承和五年(838)冬、黄不動尊を感得され、それが日本三大不動の一つとして有名な秘仏・金色不動明王(黄不動尊)画像として残されています。その後、大峯、葛城、熊野三山を巡礼し、 那智の滝に参籠され円・密・修験の三道融会をかかげる三井修験道をおこされますが、仁寿三年(853)、入唐。
長安では青竜寺法全和尚から「両部大教阿闍梨位潅頂法」を伝授され、 「五部心観」を付嘱されまた四百四十一部一千巻の経典をたずさえ帰朝。帰途「新羅明神」が守護神として示現されています。帰朝後は、清和天皇に潅頂を授け、
貞観十年(868)第五代天台座主となり、寛平三年(891)十月二十九日、 七十八歳をもって入滅されています。