goo blog サービス終了のお知らせ 

福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

蓮の花について・・7

2017-07-27 | 諸経
蓮の花について・・7
最後に蓮華蔵世界としての「蓮の花」です。
東大寺の大仏様の連弁には蓮華が描かれておりこれは「蓮華蔵世界」という浄土の世界観を表しています。蓮華蔵世界を説く仏典には華厳経、梵網経などがあります。
・華厳経の「蓮華蔵世界海」。華厳経では蓮華蔵世界海は,毘盧遮那仏が過去に行なった修行と願によって実現した清浄な世界であり,巨大な蓮華の中にあるとしています。
「大方廣佛華厳経・盧舎那仏品2の1」 に、「(菩薩たちが佛の境涯を見せたまえと願ったのに対し)その時に世尊、諸の菩薩の心の思ふ所をしろしめして,即ち面門および一一の歯間において各佛世界塵数の光明を放ち給う。・・かの諸の菩薩はこの光を見おわりて蓮華蔵世界海を見ることを得、・・」
「大方廣佛華厳経・盧舎那仏品2の2」に「諸の仏子よ、當に知るべし、この蓮華蔵世界海は是れ廬舎那仏、本菩薩の行を修せし時、阿僧祇の世界において微塵数劫に厳浄したまひし所なり。・・一一の仏のみもとにおいて世界微塵数の願行を修し給ひしなり。・・・この蓮華蔵荘厳世界海において一切の妙宝蔵、種々の浄き光明あり。・・如意の宝あまねく布き、種々の妙華敷き、本願力を以ての故に虚空に処在せり。・・一切の苦を滅除して無上道に安立し,妙色悉く普く、一切の世界海を照らせり。・・」等です。
・梵網経でも「われ今盧遮那、方に蓮華台に坐し、周匝せる千華の上にまた千の釈迦を現ず。一華に百億の國あり、一國に一釈迦在り、各菩提樹に坐し、一時に仏道を成じたまふ。」とあります。 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 大師の入唐(桑原隲蔵)その3 | トップ | 大師の入唐(桑原隲蔵)その4 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

諸経」カテゴリの最新記事