福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

涅槃について・・1

2016-02-16 | 法話


昨日は涅槃会でした。
では涅槃の意味はなにか。 
結論を先に言います。涅槃の意味はお釈迦様涅槃のお姿を見せることにより涅槃の本質に気付かせることにあります。つまりお釈迦様の涅槃は真理(佛性)の不生不滅を示しており、我々凡夫も他のために尽くそうという佛性を開発すればお釈迦様と同じく不生不滅になれるということにきずかせることにあります。
2月15日涅槃会に際して大般涅槃経を何度も読見返すなかでこのような考えに到りました。

お釈迦様は涅槃のお姿をお示しになることで我々衆生に諸行無常を説法されましたが、大般涅槃経ではこれは仮の姿であると繰り返し書いてあります。つまりお釈迦様は実は滅していない。佛の本質である仏性は不生不滅常楽我浄であるからというのです(如来性品「所謂如來常住不變」)。そして我々も仏の子であるから(序品「一切みな仏の真子なり」)他者の為に尽くすという利他心つまり仏性(仏法の本質)を開発すれば生死は越えているというのです。生時は勿論死後にも利他行に励むかぎり仏性という不滅の仏法の本質にたちかえっているのだから死んでも死なないのです。すべての生者、死者は一体なのです。

15日の涅槃会はお釈迦様のご遺徳を偲ぶと同時にわれわれもお釈迦様とおなじ仏性をもっておりその仏性は不生不滅であることに気付かせていただく日なのです。
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