「おおいなる、お慈悲ひとつの身になりて、すごす月日は、貴とかりける」(お地蔵様の歌、詠み人知らず。)お地蔵さまはお釈迦様の入滅された後、56億7千万年後に弥勒菩薩がこの世にあらわれるまでの間、衆生を救う役割を担っておられます。そして辺鄙な山中や道端に立ち尽くして自分は風雨に打たれながら、塗炭の苦しみにあえぐ衆生を無縁の大悲で救ってやろうと日日大奮闘されています。全く何の見返りもお求めになりません。ただ苦しんでいる人々の苦が少しでも和らげられればお喜びになるのです。まさに「お慈悲ひとつの身」です。
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