護国寺は如意輪観世音様がご本尊です。
この日は涅槃会だったのでお厨子の如意輪観世音様が特別にご開帳されていてお姿を拝むことが出来ました。
そして護国寺の僧侶の方の先祖供養のお経が始まりました。すると如意輪観世音様のお口が突然パクパクと動いて見えるのです。
まさかと思い眼鏡をかけて改めてみましたがどうしてもお口が動いて見えます。
「もしかしたら仏様は私たちがお願いする度にいつもこうしてお経を一緒に唱えていただいているのではないかしら」と思いました。
そしてお経が終わるともうお口は動きませんでした。あまりのことにびっくりしてその日は和尚様にもこのことをいえずにそのまま帰りました。
次の週にやっとこのことを和尚様に報告しましたが和尚様は「それはすごいことです。松田さんが一生懸命お祈りしているからです。心願成就の証でしょう」とおっしゃいました。
しかし森巌寺護摩の21回目の満願の日が過ぎても、護国寺の先祖供養が終わってもお蔭はまったく現れません。
結局このあとも数ヶ月間和尚様が修行に出かける前まで森巌寺護摩にかよい続けました。21回どころかその倍もの回数、通続けたことになります。この間「どうして私の願いだけ叶わないのだろう。仏様はわたしの願いを叶えたくないのだろうか?」と悲しい思いで一杯でした。
しかし自分のこころは「ここで拝むことをやめるとまたあの暗い暗い闇に戻るだけだ。心に折角だんだんと光が差しかけてきているのだから仏様を信じて生きたい。仏様についていきたい」とはっきりと思っていました。(続)
この日は涅槃会だったのでお厨子の如意輪観世音様が特別にご開帳されていてお姿を拝むことが出来ました。
そして護国寺の僧侶の方の先祖供養のお経が始まりました。すると如意輪観世音様のお口が突然パクパクと動いて見えるのです。
まさかと思い眼鏡をかけて改めてみましたがどうしてもお口が動いて見えます。
「もしかしたら仏様は私たちがお願いする度にいつもこうしてお経を一緒に唱えていただいているのではないかしら」と思いました。
そしてお経が終わるともうお口は動きませんでした。あまりのことにびっくりしてその日は和尚様にもこのことをいえずにそのまま帰りました。
次の週にやっとこのことを和尚様に報告しましたが和尚様は「それはすごいことです。松田さんが一生懸命お祈りしているからです。心願成就の証でしょう」とおっしゃいました。
しかし森巌寺護摩の21回目の満願の日が過ぎても、護国寺の先祖供養が終わってもお蔭はまったく現れません。
結局このあとも数ヶ月間和尚様が修行に出かける前まで森巌寺護摩にかよい続けました。21回どころかその倍もの回数、通続けたことになります。この間「どうして私の願いだけ叶わないのだろう。仏様はわたしの願いを叶えたくないのだろうか?」と悲しい思いで一杯でした。
しかし自分のこころは「ここで拝むことをやめるとまたあの暗い暗い闇に戻るだけだ。心に折角だんだんと光が差しかけてきているのだから仏様を信じて生きたい。仏様についていきたい」とはっきりと思っていました。(続)