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福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

観自在菩薩冥應集、連體。巻4/6・33/33

2025-06-09 | 先祖供養
観自在菩薩冥應集、連體。巻4/6・33/33
三十三匏(ひさご・ゆうがお)に観音の像孕む幷伊予の瓢箪の事
下総の國多劫の地(千葉県香取郡多古町)に曽って樹林寺と云あり。(今も千葉県香取市五郷内にあり本尊の夕顔観音は延長元年(923年)にユウガオより出現した霊仏であり、大治元年(1126年)には千葉常重が夢のお告げにより祖先の平良文の念持仏を本尊として、稲荷山の中腹に堂宇を建立したことが始まりとされる。)観音の形像を安置せしに俄かに大火に遭って堂舎仏像皆灰燼となれり。人皆歎き悲しむ處に程なく焼灰の中より一つの匏(ゆうがお)を生ず。それ大になりしかば人集まりて割りて見るに中に観音の形像あり。昔寺に安置せし像に異ならず。衆人歓喜して取りて寺に安置して是を夕顔観音と号し奉るとかや。
昔聖徳太子の御時に伊予の國より賢聖の匏(ひさご)を献じたる事あり。今に法隆寺の寶蔵にあり。是は匏の外面に賢聖の像隆起せるなり。(今も法隆寺の大宝蔵院にある賢聖の匏(けんしょうのほう)は、観世音菩薩の立像。)下総の観音は中に住し玉ふなり。橘中の仙の如し. ( 中国の巴邛で、大きな橘の実を割ったら、その中で仙人が碁を楽しんでいたという「幽怪録」の故事 )。或る人の語られしは伊予の國より瓢箪を献じければ万民これを祝して柱立の礎石を撞く歌に必ず伊予の瓢箪じゃとはやすとかや。凡そ国々の諺歌曲各別なるに石撞の歌のみ六十餘州同一曲なるはさもあらんか不審し。
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