福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

仏教大原理(釈雲照)・・24

2022-09-24 | 法話

この未曽有因縁経に依るに、わずかに百歩を行くの頃、身口意を慎み摂めて心に貪瞋痴を制伏し、三宝に帰依する功徳は、能く無量の悪業・重罪を滅し、能く行者をして菩提心を発し漸漸に増長して仏果を成ずることを得(注1

仏説観無量寿経に「十善を護持し、父母に孝養するものは本願を憶念して彼の国に往生することを得る」と説きたまひ、

梵網経に「・・孝を名ずけて戒となす・・(注2)」と説きたまへり。戒孝一体にして名の異なるのみ。

(注1、仏説未曾有因果経「・・欲修十善。當限三時。何謂三時。從晨至食。名爲上時。經一食頃。名爲中時。行百歩時。名爲下時。受十善法。隨其所堪。於一時中。將護其心。堅持三戒。無令漏失。是則名爲修行十善。」


注2)、梵網経「・・その時、釈迦牟尼仏、初めて菩提樹の下に坐して無上覚を成じ、初めて菩薩の波羅提木叉を結ぶ。父母、師僧、三宝に孝順せよ。至道の法に順ぜよ。孝とは名づけて戒と為し、また制止と名づく。仏は、即ち口より無量の光明を放ち、この時の百万億の大衆、諸の菩薩、十八梵天、六欲天子、十六大国王は、合掌して至心に、仏の誦する一切の仏の大乗戒を聴かんとす。・・」(孝を名ずけて戒と為す:孝とはよく父母に仕えることであるが、大乗仏教に於いては一切の衆生に父母の如く仕えることである。菩薩戒は、他を害するを制するのみならず、他に仕えることを勧めるものであるが故に孝という。)
  

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