福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

高野山霊宝館で『納骨信仰の世界』展を7月9日まで開催中

2017-06-24 | おすすめ情報

Sさんから「高野山霊宝館で『納骨信仰の世界』展を7月9日まで開催中」との情報をいただきました。

<a href=" http://www.reihokan.or.jp/tenrankai/list_tokubetsu/2017_04.html ">ここにあります。</a>

高野山は、大師様が承和2年(835)「虚空尽き衆生尽き涅槃尽きなば我が願いもつきなん」(衆生を未来永劫救ってやる。「高野山万灯会願文」)とおっしゃり奥の院に入定されて以来,宗徒の聖地ですが、大師の高弟真然大徳は、元慶七年(883)陽成天皇に対して「高野山は前佛(釈迦)の浄土、後仏(弥勒)の法場で、諸天日々に擁護し、星宿夜々に守護し給う。ひとたびここに歩みを運ぶものは、いかなる罪障も消滅することをうる」と説いたとされています。

「紀伊続風土記」には「五種の浄土」といい「高野秘伝」には「五種の浄土とは、大門より中尾崎に至るは金界曼荼羅なり。帝網無碍にして十方の浄土を見現す。中尾より大渡の龍穴までを金剛薩埵大普賢の浄土、龍穴より御入定の御廟前の大河に至るまでを観音の浄土、其の土に九品の差別あり、大河より御廟堂に至るまでを密厳の土、奥の院より転軸山に至るを弥勒の浄土、云々。大師、實慧に告げて曰く、『高野山は三世常恒の浄土なり。』」とあります。

「勧発信心集」には「大師のお言葉に『適々此峯に攀ん者は往因を悦ぶべし。黙して止ん者は前業を恨むべし。云々』。大塔供養の時、勅使、高野山参詣の途中に、夢想にいわく、『若し人専ら遍照尊を念じ、高野山に一度参詣せば、無始の罪障道中に滅し、願いに従って速やかに諸佛土を得ん。』と」記されています。

室町時代の大師和讃にも「・・一度参詣高野山、無始罪障道中滅・・」とあります。

こういう信仰から二十万基ともいわれる墓が奥の院に建てられてきています。

・舎利礼という遺骨供養のお経があります。これは遺骨をお釈迦様のお舎利と同等にして功徳のあらしめるようにするお経です。当然ですがこういう事例を見るにつけても、古来日本人はみな「遺骨」に魂が宿ることを前提に考えていたのです。

 

 

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