福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

角田さんの第9回江戸三十三観音・東京十社巡拝の記録4/6

2016-01-28 | 開催報告/巡礼記録
4、
老子「道徳経」の加島訳を数点ご紹介します。
(1)君はどっちかだね。
地位が上がるためには、そして
収入や財産をふやすためには
自分の体をこわしたかってかまわないかね?
それとも自分の命を大切にしたいかね?
自分の生きる楽しさを犠牲にして
名誉や地位を追う者は、実は
いちばん大切な「何か」を取りそこねているんだ
マネーをひたすらためこむ者は、実は
大損をしているのさ。
いま自分の持つもので満足する人は
デカイ顔でいられるんだ。
まあこんなところで充分だと思う人は
ゆったりと世間を眺めて、
いま持つもので結構エンジョイできるのさ。
すると、そういう人は
思いのほか長生きもするのだ、あくせく
地位やマネーを追うひとよりも
老子「自足是富貴」の訳。
(2)「大いなるもの」はかえってくる
タオとは天と地のできる前からあるはたらきだ。
あらゆるものの混ざりあった混沌。
本当の孤独と静寂に
満ちていて、すべてを
混ぜあい変化させつづけ、
あらゆるところに行き渡り、
すべてのものを産む働き、
こんな混沌の力は、名づけようがないから
私は仮に道(タオ)と呼ぶんだが、もし
この働きの特色はなにか、と訊かれれば、
「大いなるもの」と応えよう。
それは大きなものだから
遠くまで行く、
遠くまで行くから、
帰ってくる。
このタオの偉大さを、
受けついだ天は偉大であり、
それを受けた大地は偉大なのだ。
その大地にいる人間だって、
タオにつながる時は偉大なんだよ。
だってそのひとは、
大地に従って生きるからだ。
大地は天に従っているし、
天は道(タオ)に従い、
道(タオ)はそれ自体、自らの動きに従う だから、それこそ
自然さえ生んだ大いなる自然と言えるんだ。
老子「道徳経」第25章 加島訳
愛すること。
あまり欲張らないこと そして、
人の先に立とうとしないで、
自分のペースで生きること。
老子は、これを、
「三つの宝」と言っているんだ。
以上、「タオにつながる(TAO I LIVE BY)」朝日新聞社刊 2003年 より。

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