福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

角田さんから9月の「福聚講定例護国寺参拝記録」を頂きました

2020-10-22 | 開催報告/巡礼記録

福聚講定例護国寺参拝記録

今、わが国で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染の度合いは,止まることを知らない勢いで増殖し、連日のように罹患者がでていますこの様なコロナの脅威に、まともに晒されたのは、日本でも、今回が、初めてでは、ないでしょうか!古代の日本では、人々は、疫病・飢餓・飢饉などに、しばしば見舞われ、どうにかして、この苦難を乗り越えたいと、ときの天皇などは、全国の僧侶を総動員して、祈祷を行わせ、呪文もあげさせ、解決させようとしたものでした。一方今日のコロナの恐ろしさは、テレビなどのニュースで、発表される、その日のウイルス感染者の人数と「死者」の数字が必ず発表されいることです。毎日、日本のどこかで、感染者が亡くなっている事実です。恐ろしいことです。他人ごとではありません。どうやら、コロナは、至る所で浮遊していると、医療専門家が警告しています。このコロナウイルス感染の終焉は何時なのでしょうか。感染が判っても、治療のための医薬品がありません。治療薬は、世界各国で開発のため、鎬を削ずっていると言います。重篤の患者も多数います。油断できない状況です。何処の誰に、助けを求めればいいのでしょうか。

福聚講(高原耕曻講元)は、さる9月19日(土)午後2時、東京・文京の大本山・護国寺で定例参拝を行いました。残念ながら、福聚講も講員の方々のコロナ感染を避けるため、今年3月から8月まで、護国寺の参拝を中止してきました。しかし、9月は、コロナ厳戒を少々緩和するという政府の発表があり、この公告に従って定例参拝を行いました。護国寺も、やはり、コロナの影響を受け、本堂は時間を繰り上げ午後3時閉門となっています。(コロナ以前は午後4時閉門でした)

 

この日の護国寺では境内の樹々の木の葉は黄葉もすすみ、来るべき冬に備えて、万端用意を怠ることなく備えているようでした。参拝の人たちの姿もまばらで、数えられるほどでした。

 

急いで、本堂に入り礼拝の準備にかかります。本堂にも、御本尊を熱心に、祈祷する人が、1~2人いる程度でした。本堂の中は、薄暗く、参詣する人の体の輪郭のみが、黒く見えました。私たちが、何時ものように、導師である高原講元様に従って、読経していますと突然、横に座っていた中年の男の方が、私たちと共に声を合わせて、読経をはじめました。大きな声です。後でお聞きすると「福聚講のブログを見て来ました。いつもお参りに来ていますが一人でお経を挙げるより、皆に交じって上げたほうがよい」と言われました。確かにそぅだろうと思います。参詣者の中には、我々が都内の名刹の本堂で、団参して読経するのを、初めて見る方もいるようです。いずれにせよ。私たちのお参りが少しでも他の参詣者の仏縁を深めるご縁になれば、大変喜ばしいことです。

 

コロナ感染は、今、わが国の喫緊の大事件ですが、一方、早期解決を図らねばならない問題として、「人生100年長寿問題」があります。人間が生きる寿命が、日本人の場合、平均・男82歳、女86歳になったと言います。私たち、子供のころには、80歳の老人は、体中、皺だらけで、背丈も小柄な老人を想起したものです。しかし、今日の80歳の老年は、元気溌剌、90歳・100歳まで、生きることが出来るような老人が多勢、見受けられることです。実際、80歳から先はどのように生きるか。自身の健康維持もさることながら、心身、特に、心・精神の問題が、重要な問題になっていると思います。

 

人生80歳問題。80歳からは、どのような人生観や世界観を持って生きてゆくのか。目下のところは、手探り状態ではないかと、思います。これは、日本が敗戦後、家庭生活や教育環境、社会生活など、人間生活のあらゆる面で、崩壊現象がみられ、精神的支柱が崩壊し、物質文明に晒され、個人主義が蔓延し、何を頼りにして行けばいいのか、分からなくなっているのでないかと。思わされる現実を見せつけられているせいだと思います。

 

こうした、混沌とした社会の中で堅固な、精神的支柱と強靭な心性を持たねばならないと思います。幸い、わが国には、高原講元様が主張されておられるように、全国、15万にのぼる、神社仏閣があり,心性を鍛え、磨くところが、至るところにあることは、有り難いことだと思います。この様な宝の存在になっている神社仏閣を、大事にし、神仏を礼拝して、自分の心の在りようを確たるものにして行きたい。

小さな願いですが、努力をして行こうというのが、私の、80歳長寿対策です。自分の力だけでは、どうにもならない。どうしても、神仏に救いを求めならざるを得ないのです。

 

またしても、残念なことですが、護国寺の定例参拝、10月度は、コロナ感染防止のため、お休みとなりました。慙愧に堪えない思いです。

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