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福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・21/24

2025-04-05 | 先祖供養

観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・21/24

二十一道寂法師西方往生の事。

昔何れの代にかありけん、道寂法師と云人あり。在家の時は佛事を営む事なかりしが、或る時世間の無常を悟り俄かに出家せんと欲す。然れども勇猛の菩提心のおこらざる事を歎て長谷寺に参篭して七日七夜一心に祈誓する夢中に老僧来たり玉ひ告げて宣はく、菩提心體相なし、即ち是の如き心を菩提心と名く、と。覚めて即ち出家し諸国の名山霊区を巡礼し後に元興寺の極楽院に住して座禅念仏怠る事なく、晩方には必ず西に向ひて観想せり。又眉間寺に移って住す。寺主は旧好の人にして曽って誓て一磔手半(四寸五分17㎝)の観音像一千體を造らんとして功未だ満ぜざれば道寂力をあわせて相助けて久からずして成就せり。又大なる鐘三口を鋳て東寺長谷寺金峯山に簨簴(かけ)たり。終に久安三年(1147年)十二月八十餘歳にして少しき病んで正念に念仏して終る。決定往生の人なりと人皆申し羨みける。

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